腰が痛い。でも、どの動きでも痛い。
「前にかがんでも痛いし、反らしても痛い。左右に倒しても、ひねっても痛いんです」
そんなふうに訴える患者さんが、実は少なくありません。
腰痛といえば「前屈だけが痛い」「反らすと痛い」など、ある程度動きに偏りがあるのが一般的です。しかし中には、どの方向に動いても痛みを感じるタイプの方がいらっしゃいます。今回は、そんな複雑な腰痛の原因と対策について、整体師としての視点から解説していきます。
「全部痛い腰痛」が示すカラダの異常とは?
先日ひのくま整骨院に来院された40代女性の患者さまも、まさにこのタイプの腰痛に悩まれていました。
腰を前に倒しても、後ろに反らしても、横に倒しても、ひねっても痛い――どの動きでも不快感や鋭い痛みがあるとのこと。
このような症状に対して、私たちはまず“痛みの強く出る動き”を見極めます。今回は、
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首の動きをロックした状態
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足の動きを固定した状態
このように体の連動を意図的に制限して、それぞれの動作をテストしました。
その結果、後屈(反らす動作)で最も強い痛みが出るという反応が見られました。左右の側屈(横に倒す動作)は両方とも同じくらいの痛みでしたが、やはり一番つらいのは後屈。ここから、次の段階の動作解析へと進めていきます。
ヘルニア?分離症?それとも筋肉の問題?
ひのくま整骨院では、医師ではないため「腰椎ヘルニア」や「分離症」などの診断は行いません。ですが、それらを想定しつつ、身体のバランスを整えていくアプローチは可能です。
重要なのは、その方の体で、その方が楽になる動きを見つけ出し、それをベースに整えること。診断名にとらわれず、根本的に体の使い方や姿勢、筋肉の連携に問題がないかを検証していきます。
そして今回、症状の根本原因として浮かび上がったのは、右側の腕・肩・胸まわりの筋肉の過緊張と体幹のねじれでした。
腰が痛い原因が「胸と肩」!?
腰の痛みがあるのに、原因が胸や肩?
そう感じられるかもしれません。
しかし、詳しく体をチェックしてみると、以下のような状態が見て取れました:
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右側の胸や肩が、胸の中心(胸骨)に向かって引き寄せられている
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左側の胸や肩甲骨は開いており、バランスが非対称
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結果、体幹全体が左へねじれ、右へ傾いている
このような“ねじれと傾き”が、腰に余計な負荷をかけてしまい、どの方向に動かしても痛みが出る――そんな悪循環が生まれていたのです。
バランス調整で、腰の緊張が緩みはじめた
この患者さまには、まず胸や肩のねじれに着目して調整を行いました。結果として、
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体幹の左右バランスが取れはじめ
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腰周囲の「腹斜筋(ふくしゃきん)」と呼ばれる筋肉の過緊張が緩和
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痛みの程度が徐々に軽減
といった変化が見られました。
腹斜筋は、腰椎や骨盤を安定させる役割を持つ重要な筋肉です。この筋肉が常に引っ張られていたり、ねじれていたりすると、腰への負担が大きくなります。
根本的な調整によって、体の緊張バランスが整ってくると、痛みの出方が変わり、動きがスムーズになっていくのです。
体の痛みは「意外な場所」が原因かも?
「腰が痛いから、腰に原因がある」とは限りません。
今回のように、胸や肩、腕などの筋肉バランスや使い方が影響し、結果的に腰に痛みとして現れているケースも少なくないのです。
これは、日常のクセ(バッグを片側だけに持つ、デスクワーク中に同じ方向を向くなど)でも簡単に作られてしまう身体の歪みです。
当院では、毎回同じ施術をするのではなく、
その人の体にとって一番適した方法を選ぶ施術
を行っています。
一人ひとりの体にしっかりと向き合い、筋肉や関節、神経の反応などを丁寧にチェックしながら、整体を組み立てていくのがひのくま整骨院のスタイルです。
もしあなたの腰痛が「全部の動きで痛い」なら
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病院では「異常なし」と言われたけど、痛みが治まらない
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ストレッチやマッサージでも良くならない
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どの動きでも痛いからどうすればいいかわからない
そんな方は、体の歪みや筋肉バランスに問題がある可能性があります。
ひのくま整骨院では、「神経筋整合法」をベースに、筋肉と関節を同時に整えていく施術を行っています。強く押したり、バキバキ鳴らしたりしない優しいアプローチです。
一人で悩まず、ぜひ一度ご相談ください。
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