ボールを投げるたびに肘が痛い…野球をあきらめる前に知ってほしいこと



こんにちは、久喜市のひのくま整骨院、院長の日隈です。

「投げるたびに肘の内側がズキッと痛むけど、試合が近いから休めない…」
「最近、なんとなく球が抜けるようになってきた気がする」

そんな声を、野球をがんばるお子さんや、社会人になっても草野球を続けている方からよく聞きます。痛みをこらえながらグラウンドに立ち続けている姿、本当に頭が下がります。

でも、その肘の痛み、「休めば治る」と待っているだけでは、気づかないうちに症状が重なっていることがあるかもしれません。

今回は「野球肘」と呼ばれる投球障害について、そのメカニズムと当院の考え方を、できるだけわかりやすくお伝えします。どうか最後まで読んでいただけると嬉しいです。

そのお悩み、一人で抱え込んでいませんか?

「肘が痛いのはわかってるけど、チームに迷惑かけたくないし、言い出せなくて…」。そんなふうに、痛みを黙ってこらえている選手が少なくありません。

特に成長期のお子さんは、自分の体の変化をうまく言葉にできないことも多いです。「ちょっと痛い」「なんか変な感じ」という言葉の奥に、大切なサインが隠れていることがあります。

こんなサインが出ていませんか?

  • ボールを投げるとき、肘の内側や外側がズキッと痛む
  • 肘が完全に伸びなくなってきた(伸展制限)
  • 投げはじめは平気でも、しばらくすると痛みが出る
  • 球速や遠投距離が最近落ちてきた気がする
  • 小指や薬指にしびれや違和感がある
  • 練習後、肘が熱を持つことがある

こうしたサインは、体が「ちょっと休ませて」「全体のバランスが崩れているよ」と伝えているサインかもしれません。

でも、痛みが出ているのは、あなたが弱いからでも、フォームが悪いからだけでもありませんよ。体の中でさまざまなことが重なり合って、肘という「出口」に症状が現れている可能性があるのです。

整形外科では、どんなふうに診断・対処されるの?

整形外科では、投球動作によって肘関節に繰り返しストレスがかかることで生じる一連の障害を「野球肘(投球障害肘)」と総称します。痛みが出ている部位によって大きく3つに分類されます。

野球肘の3つの分類

  • 内側型(ないそくがた):最も多いタイプ。肘の内側(小指側)にある靭帯や成長軟骨に、投球時の「外に開く力(外反ストレス)」が繰り返し加わることで炎症や損傷が起こります。成長期は「リトルリーグ肘」とも呼ばれます
  • 外側型(がいそくがた):肘の外側(親指側)で骨と骨が押し合って軟骨が傷つくタイプ。「離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)」に至ることがあり、無症状のまま進行する怖さがあります
  • 後方型(こうほうがた):肘を伸ばしきる動作の繰り返しにより、肘の後ろ側で骨同士が衝突して起こります。成長期には骨端線(こつたんせん)への影響が出ることもあります

メカニズムをやさしく説明すると

ボールを投げる動作は、肩・肘・手首・腰・下半身が連動した全身運動です。その中でも「コッキング期」と呼ばれる、腕を大きく後ろに引いてリリースするまでの瞬間に、肘の内側には外へ引き裂くような力が、肘の外側には押しつぶすような力が同時にかかります。

1球ごとのストレスは小さくても、それが何百・何千球と積み重なることで、骨・軟骨・靭帯・腱などの組織にダメージが蓄積していくと考えられています。

一般的な処置・対応の目安

整形外科での一般的な対処法
  • 投球禁止・安静:炎症が強い時期は投球を止め、患部を休ませることが基本
  • X線・超音波(エコー)検査:骨・軟骨・靭帯の状態を確認。外側型は特に早期発見が重要とされています
  • 内服・湿布:炎症・痛みを抑えるための消炎鎮痛薬
  • ストレッチ・フォーム修正:再発予防のための柔軟性改善や投球動作の見直し
  • 手術:外側型の進行例や靭帯損傷が重篤な場合は手術が選択されることがあります

内側型は早期に対応すれば保存療法で改善を目指せるケースが多いとされています。一方で外側型は無症状のまま進行することがあるため、定期的な検診や早めの受診が大切とされています。

まずは整形外科で正確な診断を受けることが、とても大切なステップです。

一般的な処置と「少し違う」当院の考え方

ここからは、整骨院・手技療法の専門家として、私なりの考え方をお伝えさせてください。

「肘が痛い」のに、原因は肘だけではないかもしれない

野球肘の多くは「投げすぎ」「フォームの問題」として説明されます。もちろんそれは大切な視点です。ただ、私が日々患者様を拝見していて感じるのは、「なぜその選手の肘に、それほどの過剰なストレスが集中しているのか」という疑問です。

投球動作は全身運動です。足首・膝・股関節・体幹・肩甲骨・肩・肘・手首が、一瞬のうちに連動しています。そのどこかにバランスの崩れがあると、崩れを補おうとする別の部位に負荷が偏ることがあります。

たとえばこんなことが起きている可能性があります:

  • 股関節や体幹の回転がうまく使えていない
    → 腕だけで投げようとして肘への負担が増す
  • 肩甲骨周囲の筋肉が硬直している
    → 肩関節の可動域が制限され、肘が余計にしなりすぎる
  • 足首・膝のゆがみが積み重なっている
    → 体重移動がうまくいかず、体幹の力が腕に伝わらない
痙攣性疼痛(けいれんせいとうつう)という視点

投球という動作では、前腕の屈筋群(肘の内側についている筋肉)が瞬発的に大きな力を出し続けます。筋肉は使われるたびに酸素・栄養を消費し、老廃物(乳酸など)を出します。

この老廃物を静脈が回収しきれなくなると、筋肉の内部に残り続け、その周囲の毛細血管の機能が低下します。すると「酸素と栄養が届きにくい筋線維」が増え、残った筋線維に過剰な負荷が集中します。

筋肉が常に収縮した状態(緊張したまま)になると、靭帯や骨の付着部への「引っ張りストレス」が慢性的に高まり、炎症が起きやすい状態になると、私は考えています。

当院が大切にしている考え方
  • 肘の痛みを、肘だけで考えない。全身の筋肉・関節の連携を確認する
  • 「鍛えれば解決する」より先に、筋肉が本来の機能を発揮できる状態を取り戻すことが大切なケースがある
  • 筋肉の機能低下が関節への偏ったストレスを生み出し、それが症状の慢性化につながることがあると考える

すべてのケースに当てはまるわけではありませんし、断定することもできません。ただ、「安静にして投球を休むだけ」では、体の根本的なバランスが整わないまま再び投げ始めることになってしまうケースもあると感じています。

神経筋リセット療法という「優しい」アプローチ

当院では「神経筋リセット療法」という手技療法を行っています。バキバキしない、眠くなるほどソフトな施術です。

神経筋リセット療法とは?

施術の基本的な考え方

神経筋リセット療法は、PNF(固有受容性神経筋促通法)の理論をベースに研究開発された手技療法です。筋肉や関節の中にある「感覚受容器」に穏やかに働きかけ、

感覚神経 → 脊髄・脳 → 運動神経 → 神経筋接合部

という神経の回路(神経反射弓)を整えることを目指す施術です。電気療法などの機器には頼らず、手技だけで向き合います。

柔道整復術の「関節整復」と「筋整復」を組み合わせる

2つのアプローチ
  • 関節整復:関節の動ける範囲を回復させ、関節の偏りを整えることを目指します
  • 筋整復:筋肉と関節の連携のズレ(協調性・拮抗性のバランス崩れ)を整え合わせることを目指します

この2つを組み合わせることで、筋肉・関節・神経システム全体のバランス回復を目指すのが、当院の施術の考え方です。

野球肘(投球障害肘)へのアプローチの考え方

投球動作に関係する筋肉・関節・神経としては、主に以下が挙げられます。

関連する主な筋肉・関節・神経

  • 前腕屈筋群(肘内側):橈骨神経・正中神経・尺骨神経(C5〜T1)が支配。靭帯と連続して外反ストレスを支える
  • 上腕二頭筋・上腕三頭筋:肘関節の屈伸を担う主動筋と拮抗筋。バランスが崩れると肘への偏ったストレスが増す
  • 肩甲骨周囲筋(僧帽筋・菱形筋・前鋸筋など):肩関節の土台。ここが硬直すると肘への負担が増える可能性があります
  • 体幹・股関節周囲筋:投球の「根っこ」となる回転力を生み出す。ここの機能低下が腕への過剰な負担につながることがあります
  • 足関節・膝関節:体重移動と力の伝達に影響する下半身の基盤

当院では、これらの筋肉・関節を一つひとつ確認しながら、以下の流れで改善を目指したアプローチを行っています。

前腕・肘まわりの
筋代謝力向上
肩甲骨・肩関節の
可動域を整える
体幹・股関節の
連携を回復する
肘への偏った
ストレス軽減へ

「肘の神経のスイッチを切り替える」と言えばイメージしやすいかもしれません。力でグイグイ押すのではなく、体が本来持っている自然な反応を引き出すような、穏やかな手技です。施術中にうとうとしてしまう方も少なくありません。

また、筋肉の活動量が向上することで、血管末端の集合管の再構築が促され、老廃物の代謝が改善する相乗効果も期待できると考えています。

当院が目指すのは、「痛みを出す必要のない体内環境をつくる」こと。お子さんの場合も、大人の草野球選手の場合も、その方の体に合わせた手技で丁寧に向き合います。

※すべての方に同じ変化が現れることを保証するものではありません。症状の程度や個人差があります。

まとめ・ひのくま整骨院へのご案内

今回は、野球をするうえで多くの方が経験する「野球肘(投球障害肘)」について、そのメカニズムと当院の考え方をお伝えしました。

肘の痛みは「肘だけの問題」ではなく、全身の筋肉・関節・神経のつながりの中で起きていることがある、と私は考えています。「安静にして球数を減らす」という対応ももちろん大切ですが、体全体のバランスを整えることで、症状の緩和や再発予防へのアプローチができると考えています。

大好きな野球を、長く・楽しく・痛みなく続けてほしい。その思いで、一緒に体のことを考えさせてください。


一律料金に込めた、院長の思い

ひのくま整骨院では、初回・全身施術一律7,000円(税込)でご案内しています。

「肘だけじゃなくて、肩も腰もちょっと気になっていて…でも全部みてもらったら高くなるかな」と心配される方が多いのですが、部位にかかわらず、料金は変わりません。体のすべてを安心してお話しいただき、全体を最適に整えることを大切にしています。

すでに通院中の方は、今のままの料金で大切に施術させていただきますのでご安心ください。

※ 久しぶりのご来院(1ヶ月以上あいた場合)は、体の状態を丁寧に確認し直すため、初回と同様に全体を拝見させていただく場合があります。まずはお気軽にご相談ください。


「まずは相談だけでも、大丈夫ですよ。」

野球をがんばるお子さんをお持ちの親御さんも、社会人になっても現役で野球を楽しんでいる方も、久喜市・幸手市・加須市・鴻巣市・宮代町・杉戸町・白岡市・春日部市からお気軽にお越しください。一緒に考えましょう。

ひのくま整骨院 ご案内

所在地 〒346-0012 埼玉県久喜市栗原2-2-7
電話番号 0480-31-7775
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土 曜:午前 8:30〜13:00 / 午後 15:00〜17:00
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