変形性膝関節症で膝に水が溜まる理由と、抜かずに改善を目指す方法

目次

膝の水、抜いてもまた溜まる…そんな繰り返しから抜け出しませんか?

膝がパンパンに腫れて、歩くたびに違和感がある。病院に行けば「水が溜まっていますね」と言われて、注射で抜いてもらう。その時は確かに楽になるけれど、1ヶ月も経たないうちに、また同じように腫れてくる…。

変形性膝関節症と診断されて、こんな経験をされている方は少なくないと思います。

「もう年だから仕方ない」
「軟骨がすり減っているんだから、水が溜まるのは当然」
「水を抜き続けるしかないのかな」

そんな風に、半ば諦めかけていませんか?

でも、ちょっと待ってください。膝に水が溜まるのには、ちゃんと理由があります。そして、その理由に正しくアプローチすれば、水を繰り返し抜かなくても済むようになる可能性があるのです。

埼玉県久喜市にある「ひのくま整骨院」では、変形性膝関節症による膝の腫れや痛みに対して、神経筋整復法という独自の手技療法でアプローチしています。

この施術法は、痛みや水が溜まる「結果」だけを見るのではなく、「なぜそうなるのか?」という原因に目を向けます。筋肉の機能を回復させることで、膝への負担を減らし、体が自分で治ろうとする力を引き出していくのです。

今回の記事では、膝に水が溜まるメカニズムから、水を抜かずに改善を目指す方法まで、分かりやすくお伝えしていきます。膝の水でお困りの方は、ぜひ最後までお付き合いください。

なぜ膝に水が溜まるのか?その本当の理由

「膝に水が溜まる」と聞くと、何か悪いものが入り込んだように感じるかもしれません。でも実は、膝に溜まる水は、体が自分を守るために作り出しているものなのです。

関節液は本来、膝を守るためにある

膝の関節の中には、もともと「関節液(滑液)」という液体が入っています。この関節液には、大切な役割があります。

  • 関節の動きをなめらかにする(潤滑油のような働き)
  • 軟骨に栄養を届ける
  • 関節への衝撃を和らげる

つまり、関節液は膝にとって必要不可欠なものなのですね。普段は少量しかありませんが、膝の中で何か問題が起きると、体は「もっと関節を守らなきゃ!」と判断して、関節液をたくさん作り出します。

これが、いわゆる「水が溜まる」状態です。

水が溜まるのは「結果」であって「原因」ではない

ここで大切なのは、水が溜まること自体は、体の防御反応だということです。

例えば、火事が起きたとします。消防車が来て水をかけますよね。でも、水をかけただけでは、火事の原因(例えば漏電やタバコの不始末)は解決していません。原因を取り除かないと、また火事が起きてしまう可能性があります。

膝の水も同じです。水を抜くことは、確かに症状を和らげる応急処置にはなります。でも、「なぜ水が溜まるのか?」という原因が解決されていなければ、また溜まってしまうのです。

水が溜まる本当の原因は「膝への過剰な負担」

では、なぜ膝の関節に問題が起きるのでしょうか?

変形性膝関節症の場合、よく「軟骨がすり減っているから」と説明されます。確かに、軟骨の変化も一つの要因です。でも、それだけではありません。

実は、膝の周りの筋肉が正常に働いていないことが、大きな原因になっているケースがとても多いのです。

膝の関節は、太ももの筋肉(大腿四頭筋、ハムストリングス)、ふくらはぎの筋肉、お尻の筋肉など、たくさんの筋肉に支えられています。これらの筋肉がバランスよく働いていれば、膝の関節への負担は分散されます。

ところが、筋肉の機能が低下すると、どうなるでしょうか?

  • 関節を支える力が弱くなる
  • 膝の関節だけに負担が集中する
  • 関節の中で摩擦が起きる
  • 熱が発生して炎症が起こる
  • 炎症を抑えるために水が溜まる

つまり、水が溜まるのは、膝の関節に過剰な負担がかかっているサインなのです。

「筋肉が落ちているから鍛える」は正しいのか?

「膝が痛いなら、太ももの筋肉を鍛えなさい」と言われたことはありませんか?確かに、筋力トレーニングが推奨されることは多いですよね。

でも、ここで考えてほしいことがあります。筋肉が落ちているのではなく、筋肉が働けていないのかもしれない、ということです。

筋肉はあるのに、何らかの理由で機能停止してしまっている筋線維が多い。そんな状態で無理に負荷をかけてトレーニングをすると、働けていたわずかな筋線維にさらに負担をかけてしまうことになりかねません。

大切なのは、まず筋肉を働ける状態に戻してあげること。それから、必要に応じて強化していくというステップなのです。

体からのサイン、我慢していませんか?

膝の痛みや腫れ、だるさ、重さ…。こうした体からのサインを、「これくらい平気」と我慢してしまう方が本当に多いのです。

でも、体が発する信号を無視し続けると、一時的に消えることもありますが、次に現れる時にはもっと強い危険信号に変わっていることがあります。

それを繰り返すうちに、気づいたら重い障害になってしまっている…。そんなケースを、私たちは何度も見てきました。

だからこそ、痛みやだるさを我慢せず、早めに対処することが大切なのです。

神経筋整復法という選択肢

ひのくま整骨院で行っている神経筋整復法は、筋肉にアプローチする手技療法です。

神経筋整復法とは?

神経筋整復法は、PNF(固有受容性神経筋促通法)という理論をベースに、春日スポーツ医学研究所の春日啓先生が研究開発された施術方法です。別名「神経筋整合法」とも呼ばれています。

この施術法の最大の特徴は、筋肉の筋代謝力を向上させることです。

筋代謝力って何?と思われるかもしれませんね。簡単に言うと、筋肉がエネルギーから「力」を生み出すシステムのことです。筋肉は、ただそこにあるだけでは働けません。神経からの信号を受け取って、初めて力を発揮できるのです。

神経筋整復法は、この神経と筋肉のつながり(神経筋接合部)に働きかけて、筋肉が本来持っている力を引き出します。

どうやって筋肉を目覚めさせるのか?

私たちの体には、筋肉の中に「感覚受容器」というセンサーがあります。このセンサーが刺激されると、その情報が神経を通じて脳や脊髄に伝わります。

すると、脳や脊髄は「その筋肉を働かせなさい」という命令を出します。命令は運動神経を通じて筋肉に届き、筋肉が活動を始めるのです。

この一連の流れを「神経反射弓」と呼びます。神経筋整復法は、この神経反射弓を整えることで、筋肉を正常に働ける状態に戻していくのです。

筋肉が働くと、何が変わるのか?

筋肉の活動量が増えると、体の中でいろいろな良い変化が起こります。

①血流が良くなる
筋肉が働くと、酸素や栄養が必要になります。すると、血液をたくさん送り込もうとして、血管の働きが活発になります。特に、毛細血管という細い血管が再構築されることで、体の隅々まで血液が届くようになるのです。

②疲労物質が流れやすくなる
血流が良くなると、疲労物質や老廃物も流れやすくなります。すると、筋肉の回復が早まります。

③自律神経が整う
血管の働きには、リラックスを司る副交感神経が関係しています。筋肉の活動量が増えることで、副交感神経の働きも促され、自律神経のバランスが整いやすくなると考えています。

④体が自分で治る力が高まる
こうした良いサイクルが重なることで、体が自分で回復しようとする力(自然治癒力)が引き出されます。すると、痛みを出す必要のない体内環境が整っていくのです。

ひのくま整骨院が目指す「根本改善」

ひのくま整骨院では、「根本改善」という考え方を大切にしています。

これは、一時的に症状を抑えるのではなく、痛みや不調が起こらない体づくりをしていこう、という理念です。

変形性膝関節症による膝の水も同じです。水を抜くことで一時的に楽にはなりますが、それは対症療法でしかありません。

私たちが目指すのは、筋肉の機能を回復させて膝への負担を減らし、水が溜まる必要のない状態に体を導いていくことです。

久喜市で神経筋整復法を受けられるのは、ひのくま整骨院だけ

久喜市内には、整骨院や整体院がたくさんあります。マッサージや電気治療を提供しているところも多いですよね。

でも、神経筋整復法を行っているのは、ひのくま整骨院だけなのです。

多くの医療機関では、最新の電気治療器などの機器を使った施術が中心です。もちろん、それらにも良さはあります。

ひのくま整骨院では、機器に頼るのではなく、患者さん自身が持っている自然治癒力を引き出す、優しい手技療法を大切にしています。

一人ひとりの体の状態、生活習慣、お仕事の内容などを丁寧にお聞きして、その方だけのオーダーメイドの施術プランを組み立てる。それが、ひのくま整骨院のスタイルです。

病院での変形性膝関節症の診断と治療

ここで、一般的な医療機関での変形性膝関節症の診断と治療について、少し詳しく見ていきましょう。

変形性膝関節症とは?

変形性膝関節症は、膝の関節にある軟骨が徐々にすり減り、骨と骨が直接こすれ合うようになる病気です。

主な原因は加齢ですが、次のような要因も関係しています。

  • 肥満(体重による膝への負担)
  • 過去のケガや骨折
  • O脚やX脚などの脚の形
  • 筋力の低下
  • 遺伝的な要因

中高年以降、特に女性に多く見られる疾患で、50代以降の女性の約4割が変形性膝関節症の症状を持っていると言われています。

主な症状

変形性膝関節症の症状は、段階的に進行していきます。

初期

  • 朝起きた時や、座った状態から立ち上がる時に膝がこわばる
  • 動き始めに痛みがあるが、動いているうちに和らぐ
  • 階段の上り下りで痛みを感じる

中期

  • 膝の痛みが頻繁になる
  • 膝が腫れることがある(水が溜まる)
  • 正座や深くしゃがむことが難しくなる
  • 膝を完全に伸ばせない

進行期

  • 安静にしていても痛みがある
  • 膝の変形が目立つ
  • 歩行が困難になる
  • 日常生活に支障が出る

病院での診断方法

整形外科では、次のような方法で診断します。

  • 問診:いつから痛いか、どんな時に痛いかなどを詳しく聞く
  • 視診・触診:膝の腫れや変形、熱感などを確認する
  • X線検査(レントゲン):関節の隙間の狭さ、骨の変形などを確認する
  • MRI検査:軟骨や靭帯の状態を詳しく見る(必要に応じて)
  • 関節液の検査:水を抜いて、炎症の程度や感染がないかを調べる

一般的な治療法

変形性膝関節症の治療は、まず保存療法(手術をしない治療)から始めることが多いです。

保存療法

薬物療法

  • 消炎鎮痛剤(飲み薬や湿布)
  • ヒアルロン酸の関節内注射(関節の動きをなめらかにする)
  • ステロイド注射(炎症が強い場合)

物理療法

  • 温熱療法(ホットパック、超音波など)
  • 電気治療
  • 水中運動療法

運動療法

  • 太ももの筋力トレーニング
  • ストレッチ
  • ウォーキング

装具療法

  • 膝サポーターの使用
  • 足底板(インソール)で膝への負担を減らす
  • 杖の使用

体重管理

  • 減量によって膝への負担を軽くする

手術療法

保存療法で効果が得られない場合、手術が検討されます。

  • 関節鏡視下手術:関節の中を小さなカメラで見ながら、軟骨の破片を取り除く
  • 高位脛骨骨切り術:すねの骨を切って角度を変え、膝の内側の負担を減らす
  • 人工膝関節置換術:傷んだ関節を人工の関節に置き換える

水を抜く処置について

膝に水が溜まった場合、病院では注射器で水を抜く処置が行われます。

これは、腫れによる圧迫感や痛みを和らげるための応急処置です。水を抜くこと自体は、決して悪いことではありません。

ただし、先ほどもお伝えした通り、水を抜いただけでは原因は解決していません。膝に負担がかかり続けている限り、また水は溜まってしまいます。

治療期間は、症状の程度や治療法によって大きく異なります。保存療法の場合は数か月から年単位での継続が必要になることもあります。手術の場合は、術後のリハビリに3〜6か月程度かかるのが一般的です。

ひのくま整骨院が考える膝の水の正体

ひのくま整骨院では、変形性膝関節症や膝の水に対して、少し違った角度からアプローチしています。

痛みを3つのタイプに分ける

まず、痛みを大きく3つのタイプに分けて考えます。

炎症性疼痛
ケガや感染によって起こる、炎症による痛みです。例えば、転んで膝を打撲した、傷口から菌が入って化膿したなどの場合です。

代謝性疼痛
むくみや腱鞘炎など、体の代謝に問題があって起こる痛みです。血流が悪くなったり、老廃物が溜まったりすることで生じます。

痙攣性疼痛
筋肉の閾値(いきち)が低下して起こる、筋肉のけいれんによる痛みです。筋肉が常に緊張状態になってしまい、ちょっとした刺激でも痛みを感じやすくなっている状態です。

変形性膝関節症による膝の水や痛みは、多くの場合、②の代謝性疼痛と③の痙攣性疼痛が複合的に関係していると考えています。

痛みの場所=原因の場所ではない

「膝が痛いんだから、膝が悪いに決まっている」と思いますよね。でも、実はそうとは限らないのです。

人間の体は、いくつもの筋肉が協力し合って動いています。ある筋肉は縮み、ある筋肉は伸び、ある筋肉は他の筋肉の動きをサポートする…。この複雑なシステムがバランスよく働くことで、私たちは歩いたり走ったりできるのです。

ところが、どこかの筋肉の機能が低下すると、このバランスシステムが崩れてしまいます。

例えば、股関節周りの筋肉がうまく働いていないと、その分の負担が膝にかかってきます。あるいは、腰の筋肉が硬くなっていると、太ももの筋肉がうまく働けなくなり、結果として膝に負担が集中する…ということも起こります。

つまり、膝の痛みや水の原因は、膝そのものではなく、もっと離れた場所にあることもあるのです。

筋肉の機能障害が関節のゆがみを生む

筋肉の機能に障害が起こると、体全体のバランスが崩れます。すると、関節の周りの均衡も崩れてしまい、関節にゆがみが生じるのです。

膝の関節がゆがむと、次のようなことが起こります。

  • 関節の隙間(関節間隙)が狭くなる
  • 腱の通り道がずれてしまう
  • 関節の動きがスムーズでなくなる
  • 骨と骨、腱と骨の間で摩擦が起こる
  • 摩擦によって熱が発生する
  • 熱によって炎症が起こる
  • 炎症を抑えるために水が溜まる

このように、筋肉の機能障害→関節のゆがみ→摩擦と炎症→水という流れで、膝の水は溜まっていくのです。

ひのくま整骨院の施術の流れ

ひのくま整骨院では、こうした考え方に基づいて、次のような施術を行っています。

ステップ①:詳しい検査

まず、膝だけでなく、体全体のバランスをチェックします。

  • 仰向けでの足首・膝・股関節の軸合わせ検査
  • うつ伏せでの腰・太もも・膝・すねのねじれ検査
  • 股関節の内側・外側へのひねりの動き
  • 膝の曲げ伸ばしの角度と痛みの確認

こうした検査を通じて、どこの筋肉が働けていないのか、どこに負担が集中しているのかを見極めます。

ステップ②:関節の位置を整える

神経筋整復法を使って、関節の位置を本来あるべき場所に整えていきます。

この時、単に関節を動かすのではなく、筋肉の感覚受容器を刺激しながら行います。すると、脳から「この筋肉を働かせなさい」という命令が出て、筋肉が活動を始めるのです。

ステップ③:筋肉の機能を回復させる

働けていなかった筋肉が目覚めると、関節を支える再試行日続ける力が戻ってきます。すると、膝の関節だけに集中していた負担が、周りの筋肉に分散されるようになります。

関節内での摩擦が減ることで、炎症も起こりにくくなります。その結果、水も溜まりにくくなるのです。

ステップ④:体の自然治癒力を引き出す

筋肉の活動量が増えると、血流が良くなり、酸素や栄養がしっかり届くようになります。疲労物質も流れやすくなるので、体が自分で回復しようとする力が高まります。

こうした良いサイクルが重なることで、痛みを出す必要のない体内環境が少しずつ整っていくのです。

一人ひとりに合わせたオーダーメイド施術

ひのくま整骨院では、患者さん一人ひとりの体の状態、生活習慣、お仕事の内容などを丁寧にお聞きします。

例えば、デスクワークで座っている時間が長い方と、立ち仕事で歩き回ることが多い方では、膝への負担のかかり方が違います。また、同じ変形性膝関節症でも、筋肉の状態や関節のゆがみ方は人それぞれです。

だからこそ、画一的な施術ではなく、その方だけの施術プランを組み立てることが大切だと考えています。

「早く良くなりたい」というお気持ちは、よく分かります。でも、長い時間をかけて積み重なってきた体の問題は、一度の施術で完全に解決するのは難しいものです。

焦らず、着実に、体が本来持っている力を取り戻していく。そのお手伝いを、私たちはさせていただいています。

70代女性の改善事例

ここで、実際にひのくま整骨院で施術を受けられた患者さまの例をご紹介します。(プライバシー保護のため、一部内容を変更しています)

Tさん(70代女性)の来院まで

Tさんは、5年ほど前から膝の痛みを感じるようになりました。最初は「年のせいかな」と気にしていなかったそうですが、次第に階段の上り下りがつらくなり、買い物に行くのも億劫になってきました。

整形外科を受診したところ、「変形性膝関節症」と診断されました。レントゲンでは、膝の関節の隙間が狭くなっており、軟骨がすり減っている状態でした。

しばらくすると、膝がパンパンに腫れるようになりました。病院で「水が溜まっていますね」と言われ、注射で水を抜いてもらいました。その時は確かに楽になったそうです。

でも、1ヶ月もしないうちに、また膝が腫れてきました。そして、また水を抜く…。それを3回繰り返したところで、Tさんは「この繰り返しから抜け出したい」と思い、インターネットで調べてひのくま整骨院を見つけたそうです。

初診時の体の状態

初めてTさんが来院された時の体の状態は、次のような感じでした。

  • 膝が外側を向いている(X脚気味)
  • 膝を完全に伸ばすことができない
  • 膝を深く曲げることもできない(正座は無理)
  • 太ももの筋肉が硬く張っている
  • ふくらはぎもパンパンに張っている
  • 歩く時に膝がガクッとする感じがある

生活習慣を伺うと、普段はソファーに座っている時間が長く、あまり歩くことがないとのことでした。

ひのくま整骨院でも、変形性膝関節症と判断しました。そして、詳しく体を検査していくことにしました。

検査で分かったこと

検査①:仰向けでの3関節軸合わせ検査

まず、仰向けの状態で、足首・膝関節・股関節を曲げた姿勢を取ってもらいました。そして、3つの関節の軸が一直線に揃っているかをチェックしました。

結果は陰性。つまり、この姿勢では特に問題は見られませんでした。

検査②:うつ伏せでの捻転軸合わせ検査

次に、うつ伏せの状態で、腰のあたり(腸腰部)と太もも(大腿部)、膝関節、すねの部分(下腿部)のねじれ具合を検査しました。

すると、ここで問題が見つかりました(陽性)。

腸腰部から下腿部にかけて、全体的にねじれが生じていたのです。特に、太ももと膝のあたりのねじれが大きく、これが膝への過剰な負担につながっていると考えられました。

つまり、Tさんの膝の痛みや水は、膝そのものの問題だけでなく、腰や股関節、太ももの筋肉のバランスが崩れていることが大きく関係していたのです。

施術の経過

1回目〜3回目の施術

最初の3回は、腸腰部・大腿部・膝関節・下腿部のねじれを調整し、関節の位置を整える施術を中心に行いました。

1回目の施術後、Tさんは「膝が軽い!こんな感覚、久しぶりです」と驚いていらっしゃいました。

痛みを10段階で表すと、施術前は7だったものが、施術後は3くらいまで減ったとのこと。腫れも少し引いた感じがするとおっしゃっていました。

2回目、3回目も同じように、関節の並びを整える施術を継続しました。3回目が終わる頃には、「階段を降りる時の痛みが、だいぶマシになってきた」と嬉しそうにお話しされていました。

4回目〜7回目の施術

4回目からは、股関節の動きにも注目しました。

股関節を内側にひねる動き(内旋)と、外側にひねる動き(外旋)を確認しながら、膝の曲げ伸ばしの角度を少しずつ広げていきました。

施術を重ねるごとに、関節の軸が安定してきて、膝の動きもスムーズになってきました。太ももやふくらはぎの張りも、少しずつ和らいできました。

8回目〜10回目の施術

この頃には、階段の上り下りでの痛みが、ほとんど気にならなくなってきたそうです。膝の腫れも引いて、水も溜まらなくなりました。

10回目の施術が終わった時、Tさんは「もう病院で水を抜かなくていいんだと思ったら、本当に気持ちが楽になりました」とおっしゃっていました。

施術後の変化と現在

10回の施術を終えた後も、Tさんは月に1〜2回のペースで、体のメンテナンスのために通院を続けてくださっています。

現在では、次のような変化が見られています。

  • 階段の上り下りが楽になった
  • 膝の水が溜まらなくなった
  • 膝の曲げ伸ばしの角度が広がった
  • 歩く時の膝のガクッとする感じがなくなった
  • 買い物に行くのが楽しくなった
  • お孫さんと一緒に散歩できるようになった

Tさんは、「あの時、諦めずに整骨院を探して本当に良かった。水を抜き続ける以外にも、こんな方法があるなんて知りませんでした」と話してくださいました。

もちろん、すべての方がTさんと同じような経過をたどるわけではありません。症状の程度や、体の状態によって、必要な施術回数や改善のスピードは変わってきます。

でも、筋肉の機能を回復させて、体が本来持っている力を引き出すことで、膝の水や痛みの改善を目指すことができる。それが、神経筋整復法の可能性なのです。

まとめ:膝の水、諦める前に一度ご相談ください

ここまで、変形性膝関節症と膝の水について、そして水を抜かずに改善を目指す方法についてお伝えしてきました。

この記事のポイントをまとめると…

  • 膝に水が溜まるのは、体の防御反応であり「結果」である
  • 本当の原因は、膝への過剰な負担にある
  • 膝への負担は、筋肉の機能低下から起こることが多い
  • 水を抜いても、原因が解決されなければまた溜まってしまう
  • 神経筋整復法は、筋肉の機能を回復させることで根本からの改善を目指す
  • 痛みの場所=原因の場所ではない。体全体のバランスが大切
  • 久喜市で神経筋整復法を受けられるのは、ひのくま整骨院だけ

「何度も水を抜いているけれど、良くならない」
「手術は避けたい」
「このまま一生、膝の痛みと付き合っていくしかないのかな…」

もし、あなたがそんな風に思っているなら、諦める前に一度、ひのくま整骨院にご相談ください。

ひのくま整骨院では、最新の医療機器を使うのではなく、あなた自身が持っている自然治癒力を引き出す、優しい手技療法でアプローチしています。

一人ひとりの体の状態、生活習慣、お悩みに丁寧に耳を傾けて、その方だけのオーダーメイドの施術プランを組み立てます。

長い時間をかけて積み重なってきた体の問題を、焦らず、着実に、一緒に改善していきましょう。

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