久喜市の親子様へ。そのオスグッド、「成長痛」で片付けないで

ブログ 2025/8/25 2025/8/25

「安静に」と言われても消えない不安。繰り返す痛みのループ

「少し休めば治るはず…」
最初はそう期待していたかもしれません。しかし、現実はどうでしょうか。数週間スポーツを休んで痛みが引いたように見えても、練習を再開した途端、お子様はまた膝の痛みを訴え始める…。

期待と落胆のサイクル：休む → 復帰する → また痛む

この辛いサイクルは、お子様だけでなく、見守る親御様の心にも大きな負担をかけます。チームメイトから遅れをとる焦り、大好きなスポーツを全力で楽しめない悔しさ。そんなお子様の姿を見るたびに、「本当にこのままでいいのだろうか」という不安が胸をよぎるのではないでしょうか。

親としての一番の辛さ。「何もしてあげられない」という無力感

痛がる我が子に、気軽に「頑張れ」とは言えない。かといって、「もうやめなさい」と夢を諦めさせるようなことも言いたくない。結局、湿布を貼りながら「無理しないでね」と声をかけることしかできず、何もしてあげられない無力感に苛まれる…。そのお気持ち、私たちは痛いほどよく分かります。

その不安の根本には、「痛みの本当の原因」が見えていないことにあります。

お子様の痛みの”本当の黒幕”は「成長」ではありません

多くの場所で言われる「成長痛」という言葉。それは、ある意味で真実ですが、痛みの本質ではありません。もし成長だけが原因なら、同じ年代の子供たち全員がオスグッドになるはずです。しかし、現実は違います。そこには、見過ごされてきた”本当の黒幕”が存在するのです。

なぜ、安静だけではオスグッドが治らないのか？

安静にすることで、膝の骨の隆起部分で起きている炎症は確かに和らぎます。しかし、それは火事の現場で鳴り響く警報機を一時的に止めているに過ぎません。火元そのものが消えていないため、また運動という刺激が加わると、すぐに警報機（痛み）が鳴り出すのです。その火元こそが、異常に硬くなった太ももの筋肉（大腿四頭筋）なのです。

痛みの発生源：「神経の指令エラー」が引き起こす筋肉の異常硬直

では、なぜその筋肉は異常に硬くなってしまうのでしょうか。原因は「神経の指令エラー」にあります。日々の練習による疲労が蓄積し、筋肉の機能が低下すると、脳からの「力を抜け」という指令が正しく伝わらなくなります。その結果、筋肉は常に緊張し続け（異常硬直）、成長期の弱い膝の骨を過剰に引っ張り続け、激しい痛みを引き起こすのです。これが、当院が考える「筋肉の負のスパイラル」の正体です。

久喜市であった本当の話。絶望から希望へ変わった物語

「もう、息子が好きなサッカーを続けさせてあげるのは無理かもしれない…」
そう言ってうつむいていたのは、久喜市内でサッカーチームに所属する小学6年生のお母様でした。整形外科を2軒回っても診断は同じ。「成長が止まるまで付き合うしかない」と言われ、親子で途方に暮れていたそうです。

私たちは骨ではなく「神経の声」を聴きます

私たちが最初に行ったのは、レントゲンには映らない「神経の機能」を確かめることでした。なぜ太ももの筋肉が硬くなっているのか、体のどこで指令エラーが起きているのか。私たちは痛む膝だけを見るのではなく、体全体のバランスや動きの癖から、痛みの根本原因を探し出します。それが、私たちの「神経筋整復法」の始まりです。

「息子が、痛みを気にせず笑って走ってるんです」

数回の施術を終えた頃、お母様が目に涙を浮かべてこうおっしゃいました。
「驚きました。あんなに痛がっていたのに、今は練習後のアイシングだけで済んでいます。何より、息子が痛みを気にせず、心から楽しそうに仲間とボールを追いかけているんです。あの笑顔が見られただけで、本当にここに来て良かった…」
この言葉こそ、私たちが目指す真のゴールです。