はじめに:梅雨前、なんとなく感じる「体の重だるさ」は予兆かも?
季節の変わり目、特に梅雨入り前になると、
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なんとなく疲れやすい
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朝から体が重い
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肩や腰が張るような感じがする
…そんな経験はありませんか?
このような不調は、**気のせいではなく「身体からの予兆サイン」**です。
特に梅雨前は、天候や湿度、気圧の変化によって、神経系と筋肉の働きが微細に乱れやすくなる時期です。
この記事では、整体師の視点から、梅雨前に始めたいセルフケアと、体の仕組みに沿った体調管理法をお伝えします。
なぜ梅雨前に体調を崩しやすいのか?
気圧の乱れと自律神経のアンバランス
梅雨が近づくと、気圧が大きく上下します。
この変化により、自律神経がバランスを崩しやすくなり、
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倦怠感
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集中力の低下
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頭痛や肩こり
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不眠
などの不調につながります。
特に、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかないと、身体が常に「緊張モード」に入り、疲労が取れにくくなってしまうのです。
湿気による筋肉代謝の低下
湿度が高くなると、汗の排出がうまくできず、筋肉内に疲労物質が蓄積されやすくなります。
これが、筋肉のハリ・コリ・重だるさの原因に。
また、代謝が落ちることで、身体が冷えやすく、免疫機能も低下しがちです。
整体的にみる「梅雨前不調」の正体とは?
“筋肉の問題”ではなく“神経と筋肉の連携不全”
体のだるさや痛みの多くは、単なる筋力低下ではなく、
神経と筋肉の情報伝達(シナプス)にズレが生じている状態です。
この状態では、筋肉が思うように動かず、戻りも悪くなり、
結果として「だるさ・重さ・張り」として症状が現れます。
これは「痙攣性疲労」と呼ばれ、放っておくと慢性化するリスクもあります。
神経筋整復法によるアプローチ
当院が取り入れている「神経筋整復法」は、
筋肉がまたぐ関節を最大可動域まで動かし、その状態に軽く圧をかけ続ける施術です。
この時、腱に存在する「ゴルジ腱器官」へわずかな刺激を与えることで、
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筋肉の緊張を緩める
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神経伝達のフィードバック機能を高める
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自然治癒力・代謝力を回復させる
といった効果が期待できます。
自宅でできる!梅雨前のセルフケア3選
① 関節を“ゆっくり動かす”ルーチンを朝に
特に肩・股関節・膝など、大きな関節を「可動域いっぱい→ゆっくり戻す」ように動かすことで、
神経と筋肉の連携が整いやすくなります。
📌 ポイント:力を入れず、「ゆっくり」「一定のスピード」で動かすこと。
② 湿気対策=体の内側を温める
湿度が高くなると、汗が出にくく体温がこもりがちです。
意識的に“内臓から温める”ことが代謝アップに繋がります。
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白湯を朝に飲む
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シャワーで済ませず湯船に浸かる
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腹部や足首を冷やさない
といったケアを毎日の中に取り入れましょう。
③ 「不調を感じたら我慢しない」ことが一番の予防
痛みや不調は、「今ここで手を打てば改善できる」という体からのメッセージ。
早めのケアが、重症化や慢性化を防ぎます。
整体は“治す”のではなく“整える”場所
整体の本質は、「痛みがあるから行く」ではなく、
「痛みが出にくい身体に整える」ことにあります。
梅雨前のタイミングは、まさにその「整える準備」として最適です。
身体の内側(神経と筋肉の連携)を調整して、
不調を起こさない体づくりを、今から始めてみませんか?