ギックリ腰

腰の慢性疲労が引き金になり、骨盤の回旋運動の連続性が崩れることで起こる、と私は考えています。

簡単にいえば腰を前、後ろに倒す動きがスムースにできず、痛みが出る現象です。
筋肉に傷がつくと説明を昔はしていました。実際はわかりませんが、傷を負った筋肉であれば内出血を伴うと私は考えます。
なので、ギックリさせるような動作で起きた急性強度のケイレン痛だと私は認識しています。

理由はどうあれ、痛みが出さない環境に体が整えば、幸せだと思うんです、私は。

機械も技術も発達した今、体表面の現状を把握するよりももっと内部を知ることもできるのが今の医療のようですが、そのケイレンを緩めるためには何かを服用したり塗布することでは、なかなかその部位のみを緩めるということができず、周りも緩み力が入りにくくなり、一時的にはおさまるかもしれませんが、なんだかすぐに筋肉が緊張状態になってしまい、ケイレンをおこすように思えてなりません。

できれば、安静ということで床に伏しているのであれば、少ないながらも寝返りを打つように心がけるべきです。
無理はしない方が良いのですが、痛みが和らいできたら寝返りを打ってみましょう。

さて施術は、少々検査の段階で痛みに耐えてもらって、痛みを感じやすい姿勢を知り、
施術の手技を軽く一つかけてみて、変化を確かめます。施術パターンを仰向けでするかうつぶせにするかなんですが、今現在痛みを出している骨盤の傾きは、ほぼ後ろに傾いています。背骨はそれに伴って後弯するように背骨を支える小さな筋肉群に力が入ります。
前屈ができないという状況は、後弯するように働きかけているその小さな筋肉が引っ張られるので、痛みます。
前屈から腰を戻す時に痛みが起こるときは、後弯しようとしている筋肉にさらなるリキミ(緊張)が、ケイレン痛を強めつるという現象の一歩手前になると考えています。似たように、腰が落ちる、膝が曲がって立ち上がれないのは、大腿四頭筋に働きで骨盤が前傾しようとする働きが背骨を支えている筋肉に前傾しないように抵抗する力を生み出させてしまい痛みを強く出してくると思っています。
いろいろな動きをご自身で体験してもらうのも検査です。
そしてその変化が楽になる向きと、施術の型を決めるために、何回か同じように動かしていただくために、ベッドに上がったり下りたりを繰り返してもらうようになります。
症状によっては足腰に原因はなく、手腕に問題があって腰から肩についている広背筋が影響することもあります。
機械を使った検査はできないのですが、原始的であれ、アナログな検査が私は有効だと考えています。
筋力検査だって私は使って、その人に合った施術をも行っています。

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