顎の不快なコキコキ音と痛み、放置は危険！手術なしで改善する方法

ブログ 2025/12/22 2025/12/22

こんにちは、久喜市にある「ひのくま整骨院」院長の日隈（ひのくま）です。

「大きな口を開けてハンバーガーが食べられない」
「あくびをするたびに、顎（あご）がバキッと鳴って痛い」
「朝起きると、顎が疲れていて口が開けづらい」

もしあなたが今、このようなお悩みをお持ちなら、毎日の食事や会話がストレスになってしまい、本当にお辛いことと思います。歯医者さんでマウスピースを作ったけれど、なかなか良くならずに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

でも、安心してください。顎の痛みや不快な音には、必ず「原因」があります。そしてその原因の多くは、顎そのものではなく、そこを動かしている「筋肉と神経のサボり」にあるのです。

今回は、なぜ顎関節症になってしまうのか、そして当院が専門とする「神経筋整復法」でどのように改善していくのか、少し詳しめにお話しさせていただきます。

1. その音と痛み、放置するとどうなる？

口を開閉するときに「カクッ」「コキコキ」と音が鳴ることはありませんか？
実は、無理に鳴らそうとしていなければ、音自体はそこまで神経質にならなくても大丈夫なケースが多いです。

しかし、「痛み」や「引っかかり感」がある場合は、身体からのSOSサインです。
痛みなどの身体の信号を「これくらいなら平気」と我慢してしまうと、次はより危険な状態になります。

顎関節症を放置すると、最終的には「ロック」といって、口が指1本分も開かなくなってしまうことがあります。さらに、顎のバランスの崩れは、首の痛み、ひどい肩こり、頭痛、めまいといった全身の不調につながることも珍しくありません。

2. 一般的な治療と「なかなか治らない」理由

顎が痛いと、まずは歯科医院や口腔外科に行かれる方が多いと思います。
そこでは一般的に、以下のような対応がとられます。

• 痛み止めの処方（炎症を抑える）
• マウスピースの作成（歯ぎしり防止・負担軽減）
• 安静指導（硬いものを食べない）

これらは「今ある痛み」を和らげる対症療法としては有効ですが、「なぜ顎がおかしくなったのか？」という根本原因の解決には至らないことがあります。

なぜなら、顎関節症の多くは、骨の問題ではなく、顎を動かす**「筋肉の機能不全」**によって引き起こされているからです。

3. 根本解決のカギ！ひのくま整骨院の「神経筋整復法」とは

当院では、久喜市内では唯一となる**「神経筋整復法（しんけいきんせいふくほう）」**という独自の手技を用いて施術を行います。
これは、PNF（固有受容性神経筋促通法）や春日啓先生が考案された「神経筋整合法」をベースに研究開発された、非常に論理的な施術法です。

少し難しい言葉が出てきますが、とても大切なことなので、中学生の理科の授業を思い出しながら読んでみてください。

① 筋肉は「弱い」のではなく「サボっている」だけ

よく「筋肉が弱いから鍛えましょう」と言われますが、痛みを抱えている状態で筋トレをするのは間違いです。むしろ逆効果になりかねません。
痛みがある筋肉は、弱っているのではなく**「機能停止（サボっている）」**状態なのです。筋肉はあるのに、うまく働けていないことが問題なのです。

② 「神経反射弓」を整えて、筋肉を目覚めさせる

では、どうすればサボっている筋肉は働くのでしょうか？
それには、筋肉と脳をつなぐ連絡網（神経）を整える必要があります。

当院の手技では、筋肉の中にある「感覚受容器（センサー）」を指で適切に刺激します。すると、以下のようなリレーが体内で起こります。

1. 刺激入力：筋肉のセンサーが刺激を受け取る
2. 伝達：感覚神経を通って、背骨や脳（中枢）へ情報が届く
3. 命令：脳から運動神経を通って、「正しく動け！」という命令が出る
4. 反応：神経の末端（神経筋接合部）から信号が伝わり、筋肉が正常に収縮する

この一連の流れを専門用語で「神経反射弓（しんけいはんしゃきゅう）」と呼びます。
この反射回路を正常に戻すことで、眠っていた筋肉が「あ、動かなきゃ！」と思い出し、本来の働きを取り戻すのです。

③ 血液が巡り、痛みの物質が掃除される

筋肉が正しく活動し始めると、大量の酸素と栄養が必要になります。
すると身体は、筋肉の奥深くにある細かい血管（末端の集合管）を再構築し、血液の通り道を広げます。

血流が良くなると、痛みの原因となっていた「発痛物質」や「疲労物質」がスムーズに代謝（掃除）されていきます。
顎関節症の痛みの多くは、筋肉が酸欠になり、老廃物が溜まっている「代謝性疼痛」や、筋肉が勝手に痙攣している「痙攣性疼痛」です。

神経筋整復法によって筋肉のポンプ作用を復活させることで、痛みを出す必要のないクリーンな体内環境を作ること。これこそが、当院が目指す「根本改善」です。

4. 【実例】長年の顎の痛みから解放された患者様のお話

以前、30代の女性患者様が来院されました。
彼女はデスクワークのお仕事をされており、数年前から顎のコキコキ音に悩んでいました。ある朝、突然口が指2本分しか開かなくなり、激痛が走ったそうです。

病院では「手術も検討しましょう」と言われ、怖くなって当院へ相談に来られました。

お身体を診させていただくと、顎だけでなく、首や肩の筋肉のバランス（協調性）が完全に崩れていました。筋肉はチームプレーで動くため、誰か一人がサボると、他の誰かが無理をして過緊張を起こし、関節を引っ張って歪めてしまうのです。

私は彼女に「手術の前に、まだやれることはありますよ」と伝え、神経筋整復法を行いました。
週1回の施術で、固まっていた顎周りの筋肉に正しい神経伝達を促しました。

その結果、5回目の施術の際には、痛みなくスムーズに指4本分、縦に口が開くようになりました。「久しぶりに大きな口で笑えました！」という彼女の笑顔は、私にとっても最高の喜びでした。

5. 最後に：諦めないでご相談ください

顎の痛みは、食事という生きる楽しみを奪ってしまう辛い症状です。
「もう治らない」「付き合っていくしかない」と諦める前に、ぜひ一度、私の話を聞きに来てください。

当院の施術は、電気治療器に頼らず、私の手だけで行うオーダーメイドの施術です。
あなたの筋肉が本来持っている「治ろうとする力（自然治癒力）」を最大限に引き出します。

一緒に、美味しいものを何でも食べられる、当たり前の日常を取り戻しましょう。