腕の痛みは“アゴ”から?
意外なゆがみの連鎖にご注意を
「腕が痛い。でも、どこかぶつけたわけでもないし、特に運動もしていない…」
そんな原因不明の腕の痛み、実は**“アゴのゆがみ”と関係している**可能性があります。
これは私が施術の現場で何度も経験してきたこと。
神経筋整復法を行っていく中で、腕や肩、首のこわばりを整えていくと――なぜかアゴにも“引っかかり”が出るケースがあるのです。
神経筋整復法でわかった「連動するゆがみ」
ひのくま整骨院では、筋トレや電気治療ではなく、「神経と筋肉の反射」を使った手技療法を行っています。
この手法では、関節をあえて“逆方向に動かす”刺激を与えることで、筋肉に内在するセンサー(筋紡錘や腱器官)を刺激し、脳や脊髄からのフィードバックを引き出して筋肉の緊張をゆるめていきます。
その中で出会った、「腕→肩→首→アゴ」と連動してこわばる症例。
施術を通して、「アゴも整復すると、腕の痛みも軽くなる」というパターンに何例も遭遇しました。
アゴの不調と患者さんの共通点とは?
こうした症状を持つ患者さんに詳しくお話を聞いてみると、
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歯ぎしりや食いしばりがひどい
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昔から口が開きにくい
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アゴを開けると音が鳴る
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歯科や口腔外科に通っている
といった共通点が浮かび上がってきました。
このような“アゴの不調”がある方の中に、肩や腕の痛みも訴えるケースがあり、「点ではなく線で考えること」の大切さを感じさせられます。
姿勢だけが原因じゃない。「アゴが前に出る」は本当か?
よく言われる「スマホやパソコンを見る姿勢が悪く、アゴが前に出てくる」という説。
ですが、私はこの考えに懐疑的です。
本当にそれだけが原因であれば、現代人の多くが顎関節症を発症し、歯科や整骨院が連日満員のはずですが、現実はそうではありません。
アゴをゆがませている“真の原因”は他にあると考えるべきです。
たとえば――
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寝ている間の食いしばり・歯ぎしり
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仰向け時の背中の圧迫を避けるため、頭を左右にずらして寝ている
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無意識のうちに左右のバランスを崩している
これらが慢性的に積み重なると、身体の連動する部位に“歪みの波”が伝わっていきます。
原因を追うより、“ゆがみの整復”が最優先
もちろん、「なぜゆがんだか」を探るのは大事です。
ですが、身体は複雑な連動構造のため、原因を一つに絞ることは困難です。
それよりも重要なのは、
「今、ゆがんでいるなら、まず整える」
という順番で対応すること。
体が整えば、後から自然と“負担の原因”も見えてきます。
これが、ひのくま整骨院が大切にしている考え方です。
セルフケアと施術の役割
アゴへの直接指導は行いませんが…
当院ではアゴに対するセルフ指導は行っていません。
ただし、施術期間中に以下のような関連部位のケア指導を行います:
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手首から腕にかけてのストレッチ
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首の可動域を広げる体操
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肩甲骨を動かすセルフケア
これらを無理なく続けていただくことで、体のゆがみや緊張を軽減し、再発防止にもつながります。
まとめ
原因不明の腕の痛み、その奥にあるかもしれない真実
「腕が痛いけど、検査では異常がない」
「マッサージやストレッチでも改善しない」
そんな方は、アゴや首、肩のゆがみが影響している可能性をぜひ思い出してください。
もし気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
身体全体を“線”で捉え、整えていくアプローチでお手伝いさせていただきます。
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