寝る姿勢(寝かた)

寝るときどんな風にするといいんですか?とよく聞かれます。
どんな寝かたでも、私は良いと思っています。

ただ、腰が痛いときとか、膝が痛いときとか、足首をケガしているときたかなどの寝かたは、
アドバイスしたりします。
例えば、膝の間に何かをはさむとか、です。

でも本当に寝かたを考えると、
私自身、うつぶせ寝がベストだと思っているんです。
なぜなら、動物のほとんどがうつぶせて寝ているからです。
うつ伏せ、横向きはいても、仰向けはペット以外にはいません。

いろいろ耳にすることが多い筋肉の、大腰筋。
仰向けになると大腰筋の緊張から腰のそりが強くなる、
という常識があります。
私は、仰向けになっているから大腰筋の緊張が強くなっているとは考えません。
というか、考えられなくなってきました。
体験がそのような考えを生んでいます。

私の行っている施術、そのセミナーで仲間の先生が、
私の体は反り腰だからといっていたのですが、私は、反り腰パターンの施術には、体が受け受つけない、
なんでだろうと考える時間が多くなりました。
反り腰は大腰筋の緊張が強い、と考えられるわけです。
ひのくま整骨院に来院される患者様に反り腰だからと、仰向けの施術を行うとリバウンドが出てしまう、
何か間違っている、と考えるようになりました。
そもそも、患者様の自身の体が危機を感じて痛みを出しています、自己防衛です。
それを、術者の私が「そうじゃないか」と決めつけて施術を行うことこそ間違いだったのです。
触診は良くします、だけれども、打診や通り一遍の整形外科学的徒手検査はその人の体には合わない検査なのかもしれないと感じたので、しません。
検査はいつも行動している動作が痛くてできなくなったといっているのだから、その動きをまずやってみてもらって、術前術後を比較してもらうことが最良の検査だと分かりました。

実際私は、うつ伏せスタイルの施術が非常に心地が良く、見た目と違った深腰タイプでしたから。

つまり、枕を使った仰向けが良いとされる就寝スタイルも、
実は枕が必要ない人もいます。また、仰向けで寝床に入って眠りにつくよりも、
うつぶせて寝床に入った方が、深い睡眠がとれる人がいます。
睡眠は疲れをとるためのものです、枕の高さに左右され睡眠がとれないとか、
仰向けになると腰が痛いとか、それで寝付けないのであれば、いっそうつぶせてみるのも良いかと私は考えています。
内臓器が圧迫されるからよくないと聞きますが、心臓は肋骨が守ってます、
おなかは、仰向けだろうがうつ伏せだろうが、横向きだろうが床にあたる面は圧迫されます。
仰向けは背骨がと考えるかもしれませんが、背骨は頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙骨と小さな骨の並べ合わせです。
同じように圧がかかります。

ペットの犬や猫だって、体調の悪いときの寝る姿勢は、ほとんど仰向けにはなりません。
それは一番負担がかかる姿勢だと感じているからです。
もちろん体調のいいときは、仰向けが好きなペットも最近多いんですけどね。

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