股関節を外に広げる筋肉の影響

腰が痛い
膝が痛い
骨盤がゆがむ
などといった、体の変化に私は大きな影響を与える筋肉群の一つだと考えています。

まず、骨と筋肉と内臓は同じ肉体であって、自動車や家具などといった人造物のパーツではないということです。
つまり、一つもかけていいものはないと考えています。
そして骨も柱として考えられるのですが、その柱も、建物のように地面に基礎を作りその上に固定されている柱とは違います。

股関節は私たちの体の中でも特に大きな関節です。
そしてどんな方向にも動けるようにできています。
股関節は大腿骨と骨盤からできていて、
多くの考えでは骨盤を起点として大腿骨を動かすとされてます。
でも、骨盤は固定されていません、立っている時、座っている時、寝ている時様々な傾きがあります。
その骨の傾きを支えるものが筋肉です。
一番安定した関節位置でいられると筋肉には力が入らないと思っています。
しかし、いろいろな疲労の蓄積によって一部の筋肉の機能低下が起き始めて、
力バランスが崩れ、その支えを補おうとするため筋肉が常に力が入り縮んだ状態になります。
一応筋肉の付着部には始まりである「起始」と、終わりの「停止」の名前がついています。
これはたぶん、大きな塊に対して小さな塊が移動するというところから解剖学者たちが決めたものなんだと、私は考えています。
だから、骨盤は体幹にあり塊としては大きく、大腿骨が筋肉よって動かされると、考えられていると。

でもどちらも(骨盤も大腿骨も)地面に固定されていません。ということは大腿骨から見れば骨盤が傾いているわけですし、骨盤から見れば大腿骨が傾いています。

だから骨盤がゆがんでいるから骨盤を正しい位置に戻すのではなく、
骨盤を傾けるものは何なのかを考えたうえでの、筋肉や関節の調整が必要になります。

ちなみに、太ももを動かす筋肉で小さな筋肉が股関節を外側に開く筋肉群だと思っています。
内側にひねる動作に特化した筋肉自体はありませんが、その動作を担う筋肉は大きく前後に曲げる筋肉も大きいものです。
大きさは、疲労物質がたまってしまったときの、活動キャパシティの差につながります。
だから小さな筋肉の集合体の股関節を外に開く筋肉群は、疲労物質がたまりやすく、股関節のもともとの隙間(あそび)をなくしてしまい、
運動時におけるタイムラグや、軟骨の接触を増やし緊急措置が必要になると私は考えています。
それが痛みです。
痛みは危険信号です、体を守るために発しているものです。

股関節の動きに変化を起こした後の、二次的ゆがみが腰や膝に傾きや捻じれ、接触が軟骨や神経への変化を起こして、
腰痛、膝痛を出すと考えています。

変形性膝関節症なんかその典型です。
歩く姿勢が変形ひざの人は、膝がしらが外を向き足の裏は踵から小指側の接地面だけで歩かれていますよね。
足はぶん回すようにされています。
早めに複合した筋肉のゆがみを調整すると、痛みとのお付き合いもなくなると思いますよ。

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