右半身の痛みと倦怠感(重だるい感じ)

先日、「右半身の痛みと倦怠感」という悩みで来てくれた人がいます。
今までも何人かは、左右半身どちらかが辛い、という悩みを持つ人がいました。
ひのくま整骨院にはレントゲンやCT,MRIといった医師が行う検査ができませんから、
実体験で臨床検査をします。とはいえ、倦怠感の強い人や、広範囲につらさがある人は強い刺激が逆効果、もしくは変わらないということもあります。
また、反応が遅いということもあります。
それなので、施術後にはベッドで休んでいってもらってます。

僕の施術で重要な考えは、「疲労の代謝ができるように、体を調整する」ということです。

そのために固いと感じるような筋肉を、柔らかいと感じている筋肉とバランスを取るようにします。
たとえば、綱引きという競技があります。
これを1人:5人で行ったとします。この綱が必ず始まりの位置から動かないようにするためには、1人は5人分の力が必要になります。一方5人は1人分の力となりますよね。
体の中には、このようなバランスで調和が取れた関節がいくつもあります。
それから、同じような筋力であったとしても、一方の筋肉の出せる力が、1人分のようになってしまうことがあります。
この時、僕たちの体は力の均衡を保とうとして、常時5人分の力を入れようとしてしまう現象が起こります。
つまりこれが、筋肉の固さであり、「ケイレン」であり、「コリ」です。

僕たちの体の中で一番大きな関節の股関節、この股関節を内にひねったり外に開きひねる動作で、内側にひねることに専門性のある筋肉はほとんどといっていいほどありません。太ももを反対の足の方向に曲げる筋肉や、膝を曲げる筋肉が、内にねじる動作を行っています。反対に外に開きひねる動作の専門に行う筋肉は、小さな筋肉ですが、上双子筋や下双子筋、梨状筋、内閉鎖筋、大腿方形筋などがあります。ただし内側にひねる動作をしてくれる筋肉の方が、股関節を外に開きひねる動作を行う筋肉よりも大きいことが特徴です。つまり股関節を外にひねる動作をする筋肉の一部が疲労し機能が低下してしまうと、外に開きひねる筋肉がバランスを保とうとして「ケイレン」を始めます。内側にひねるという動作は専門性がないので、膝が伸びなくなったり、膝が外に向いてしまい膝から下が内側に傾くようになってしまいます。
このように連続する関節にもゆがみが生まれていき、傾いた体を支えるための筋肉の無意識の力みが、疲労を生み、「ケイレン」起こし、いくつも重なってくると半身の倦怠感という苦しみが育ってしまうという成り立ちです。

股関節から今は考えましたが、どこの関節で始まるかをわかりません。常に僕たちの体の中ではバランスを取り、並行、均衡を保とうとする力が働いています。十分な休息が取れて、筋肉の疲労に対するキャパシティを取り戻せればよいのですが、痛みやだるさといった辛さが感じられる時には、休息で戻れるだけの体の状態ではありません。
早めに身体を整えにみえてください。

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