生理痛の予防

女性ならではの痛みです。辛さは私には正直わかりません。でも骨格からのアプローチにより、多くの女性から感謝の言葉をいただいているのも事実です。

まず生理痛でお悩みの方の多くは、骨盤周囲の運動器の動きが硬いということ。

股関節の動きは左右の開脚が苦手だったり、前後の開脚も苦手だったり、腰背中そしてお腹周りを軽く押してみると、押した分だけ指が・・・沈まない。ただ腰の回旋や側屈はできるという人もいます。ただ、そのような体の人のもともとの関節の可動範囲は広い、つまり一般の人の関節の可動範囲で考えると、狭くなっているということです。

ホルモンバランスによってこの痛みが起きているとすると、骨格の運動整体をすることでは、わずかな数だけの改善だと私は思うのです。また、ホルモン誘発剤などのお薬の投与で、それが原因で出ているならば改善するかもしれません、鎮痛薬を飲まなくてもです。でも、鎮痛薬を処方してもらったり、市販の鎮痛薬を服用したりして耐えられていますよね。

では何が原因なのでしょう。ある先生がお話しされていたのですが、「子宮の体積の急激な変化に耐えきれないから、生理のときに腰痛を起こす」と。この考えは婦人科の先生方は知られていないか、ばかばかしいと気にとめられないのかもしれません。でも私たちの身体にはまだまだ分からないことが多く存在するようです。私は骨格専門なのでこの先生の考え方に師事して、生理痛のご相談を受けたときは施術しています。

また最近では、一種のアレルギーのようなシステムが構築されているのかもしれないと考えるようにもなっています。初潮で痛かったから、また次もという不安によって体の強い防御がストレスを生み、さらに自律神経系の働きを低下させ、筋肉の活動も不安定になりさらにこわばらせて、その結果終わるまで痛みを出し続けると。またほかの時に何らかの緊張が入って痛みを出してしまったことからの不安が、その後の強い痛みへと変化させてしまうのでは、と考えています。ですから、月経前症候群のころから不安感をなくせるように、「処置」だったり、「楽しいこと」をして気を紛らわせてみたりすることで痛みの発症を軽減できるかもしれないと考えています。

最近の小学生は男女関係なく体が硬い、と私は感じています。だから家族でストレッチという習慣を作ってみると良いと思っています。そもそもストレッチは気持ち良いはずなんです。それが面倒くさい、痛い、という理由から続けられる人が少ないように思います。犬や猫、いろいろな動物を観察してみてください、かならず伸びをしているでしょう、私たち人間くらいです「伸び」を毎日しなくなった生き物は。

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