顎関節症

あごの痛みは、通常、両側で同時に発生することは少ないですが、まれに両方に進行することがあります。その原因は特定するのが難しいです。痛みのきっかけは主に顎関節のズレと噛む筋肉のバランスの崩れだと考えられます。噛む筋肉の硬さが口を開ける筋肉よりも優位になることが痛みの原因となるため、まず痛みを和らげるために筋肉を緩める施術が行います。

筋肉を揉むのではなく、下顎骨を側頭骨にバランスよく整復することで、筋肉が引っ張られたり緩んだりするのを防ぎます。下顎骨を直接つかむようなことはせず、下顎骨を両サイドからそして下側から圧を加えて整えます。また、側頭骨の位置がズレている場合は、下顎の位置も定まらないため、「くびと頭のつなぎ目」から「頭」や「顔」を調整することもあります。

あごの痛みやゆがみによる音が鳴ることに加え、突発性難聴や耳管閉鎖症・耳管開放症の併発が最も心配されます。私は柔道整復師ですので、耳の病気については耳鼻咽喉科で治療してもらうことをお勧めしますが、筋肉や関節の問題から、咀嚼筋や表情筋のコリによって耳管が圧迫されたり開きすぎたりする心配もあります。このような耳管の変化は中耳の気圧調整に関連しているため、聴力に影響を及ぼす可能性があると考えられます。

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