階段を下りる時に膝が痛い

階段を下りる時、足がどちらかによっても原因が異なります。
そんなことで、よくよくお話を聞いたのち、実際にやってみてもらいました。
平坦なところでその動きを再現しようとしてくれるのですが、
下の段にまず足を着きます。その時に本当なら膝は曲がりません、でも足を着いたときに膝は曲がるというのです。
記憶違いということがあるので、簡易的な階段を作りやってみてもらいました。
その患者さんは、下の段に足を着いたとき、膝が曲がる、という思い込みがありました。
だから、何としてでも足を着いてから膝を曲げます。
そんな不自然な体の使い方はしません、と、私が実際にやってみて「階段はこう下りるでしょう?」再度問いかけてみます。
納得はすぐできず、もう一度自分でその簡易階段を下りてみて初めて納得します。

結構自分の中で痛みだけが先行して、思いこみの体の動きで痛みが出る、とか、施術後体を動かしてみて、初めとは違う動かし方をして痛みがまだある、という患者様がいます。

もちろんトータルに動かして痛みが出ないことが理想です。
そうなるためには、体を使ってきた年数が関係するわけだから、1回2回で不便なく多方向に関節を動かせるようになるわけではないと考えます。また、地面反力という言葉を最近ではよく耳にするのですが、重力と遠心力のことを考えることも考えなければならないと思っています。反力を受けるのは体です、特に骨、筋肉です。
関節に圧がかかることや、筋肉が伸ばされることで、筋肉内の感覚センサーが働き、脊髄あるいは脳に伝達して、それらが判断した反応を筋肉が起こすわけですから、地上の圧を受けきれなければ、そのバランスをとろうと体が反応してしまっていると考えます。
ドスンドスン歩く人がいますが、これは踵骨からの衝撃を必要量受けられていない、つまり体のどこかの筋肉の緊張が、それを妨げてしまっているということなのだと思います。

この膝が痛い患者様は、痛い方の足の関節内の圧センサーの働きが低下し、足を着いたとき必要以上の圧を膝を伸ばして受け止めるため、次の膝を曲げるという行動にタイムラグが起こるのと、膝を伸ばすために働く大腿四頭筋の収縮を過度に入れたまま、膝を曲げるという動作のため引っ張られ痛みを感じています。

いろんな要素で体のこわばりが起きています、これらをまた今までに近い状態の体の使い方ができるように、訓練させまたゆがみを整えることが、ひのくま整骨院で行っている、神経筋整復方法です。

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