腰痛の一つ、腰椎分離症(腰椎すべり症)

腰痛の一つ、傷病名として分けられる症状に、腰椎分離症(不全骨折:ひび)、腰椎すべり症(骨折)があります。

実際に私たち柔道整復師は、診断することはできないので、腰痛の一つとひとくくりにします。
もちろん、これは保険の適用外の腰痛になります。
保険診療をどうしてもしなければならない場合、整形外科、外科のある病院で診てもらってください。
強い症状の場合、腰椎が動かないようにするための固定術を勧められるかもしれません。
そこは医師の指示に従ってくださいね。

どうしても手術をしたくない、他の医療機関にかかってみてもあまり症状が変わらない、などのお悩みがあるならば保険の適用外ですが、筋肉の調整をさせてください。

なぜこのような提案をするのか?

動物の骨格の機能から考えているからです。
体を動かすのは筋肉で、筋肉は関節をまたいでついてます。
筋肉は形を変えて、様々な動きをするほかに、衝撃を受け止める機能があります。
関節には滑液という液体が溜まっていて、骨の端に付く軟骨がぶつからないくらい隙間(すきま)があります。
ただし衝撃が強くかかってしまう関節にだけは、骨の端にある軟骨のほかに、関節の間に座布団のような柔らかい軟骨が備わっています。膝であれば半月板、背骨であれば椎間板がそれです。

私たちは日々の疲労が積み重なってくると、筋肉の働きが弱くなってしまうために、弱まってしまった筋肉が24時間ゆるまる時間が無くなるくらい、収縮し力んだ状態になります。すると関節の隙間は狭くなり、関節の可動範囲も狭くなります。
仕事上、腰を前後屈する動きを多用していると、曲がらない上に強要されるようになり、骨が傷つき、それでも続けて前項屈を繰り返すことで、椎体が前方に押し出されるような骨折をしてしまうことで、この腰痛の一つの分離症またはすべり症が起こるわけです。

骨が付くかは時間がどのくらいたってしまっているかわからないので、わかりません。
でも骨が”初めのころに近い位置関係” におさまるように、筋肉の働きを整えることで、痛みを出す必要がなくなる骨格の環境が、整うと私は考えています。
その後は3週間に一度もしくは4週間に一度くらいの定期的なメンテナンスをすることで、大きなズレを起こさないような健康維持を図ることができると思っています。

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