「コンサートを楽しみたい」――その想いが叶ったとき、痛みはもうありませんでした

〜長引く腰痛と膝の不調、坐骨神経痛に悩まされた方の症例〜


「昔みたいに、もう一度あの人のコンサートを楽しみたい」
そうおっしゃって来院された方がいらっしゃいます。
その目は希望に満ちている一方で、体は悲鳴を上げていました。

  • 慢性的な腰の鈍痛

  • 動作のたびに変化しない、常に同じ強さで続く不快感

  • 左右の骨盤まわりに日替わりで現れる鋭い痛み

  • 膝の腫れや水のたまり(関節水腫)

  • 臀部から脚の後ろ側にかけての痺れ感

病院にも通われていましたが、根本的な改善には至らず、「このままでは、コンサートどころか、日常生活すらままならない」と感じていたそうです。


日常生活での困りごと:長時間の座位、立ち上がり、歩行すべてがしんどい

この方が最もつらいと訴えていたのは「座ることすらつらい」ことでした。
特にコンサートという非日常の時間を痛みとともに過ごすのは避けたい…その気持ちが伝わってきました。

さらに、以下のような身体機能の問題も見られました:

  • 後ろに反らす動作(後屈)の可動制限

  • 股関節の屈曲が仰向けの状態で50度に満たず

  • 右足関節の内反変位(ねじれ)

  • 伏せた姿勢で右足が自然と底屈(足先が下に向く)し、ケイレン痛が発生

こうした症状は単なる「年齢のせい」ではなく、神経・筋・関節の連動性の乱れによって生じていました。


多層的な要因を読み解く|内臓からくる腰痛、足首の変位が膝に及ぼす影響

検査と触診を丁寧に重ねていくと、以下のようなことが見えてきました:

  • 腰椎分離症に類似した坐骨神経痛(腰神経叢の影響)

  • 内臓下垂による腰部の牽引ストレス

  • 足首の内反変位が膝関節の負荷に影響し、骨盤~背部のバランスを乱している

  • 寛骨三頭筋(臀部や太ももを連結する筋群)の機能不全

つまり、腰や膝の症状は単発ではなく、全身のつながりの乱れによって引き起こされていたのです。


施術の方針|段階を追って整え、負担を最小限に

当院で行う神経筋整合法では、初期段階から刺激量に細心の注意を払います。
この方の場合、知覚や運動の反射が鈍く、筋出力が極めて低下していたため、

  • 神経と筋肉への負担をかけすぎない

  • 多関節の角度調整を丁寧に行う

  • 深部の症状をあえて無理に刺激せず、「今の体が受け止められる刺激」だけを施す

という方針で、体の感受性を引き出す準備期間を重視しました。


回復のプロセス|表層→深層へ、痛みの変化を読み解く

1回目の施術から症状の軽減が始まり、右膝の水腫はわずか2回で消失。
しかし、11回目前に一時的に疼痛が再発。

これは「悪化」ではなく、表層の症状が軽減したことで、深層の本質的な問題が顕在化した段階と判断しました。

そこからは、

  • 分離症状の安定化

  • 筋の機能回復と関節整復

  • 内臓の引き上げ調整

  • 全身の代謝力(筋代謝)の底上げ

といった順序で、体を「再構築」するようにアプローチを進めました。


治癒へのステップ|リバウンドを出さない施術間隔と確認期間

最初の13回までは1日おきの施術。
その後、症状が安定してからは「再発しないかを確認する」期間として2日おき→週1回へと間隔を空けていきました。

間隔を空けた状態でも、

  • 長時間座っていても痛みが出ない

  • 起き上がりや歩行もスムーズ

  • 何をしても不安がない

という状態を維持できたことを確認して、施術は無事終了。

「コンサートも最後まで立ち上がらずに観ることができました。全く痛くありませんでした!」という、笑顔のご報告をいただきました。


まとめ|「もう歳だから」ではなく、「どうすれば整うか」が大切です

痛みがあると、好きなことも我慢しがちです。
でも、本来体は年齢だけでは決まりません。

  • 体のつながりに目を向けること

  • 必要な部位に、必要なだけの刺激を加えること

  • 無理なく、でも確実に回復する段階を踏むこと

この3つの要素が揃えば、体はきちんと応えてくれます。

もし今、「やりたいことがあるのに痛みが邪魔している」と感じている方がいれば、
それは、整えるチャンスかもしれません。

私たちは、**あなたが「痛みのない体で、やりたいことをやれる」**よう全力でお手伝いします。
まずはお気軽にご相談ください。

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