目次
1. 年末の大掃除、その「痛み」を我慢していませんか?
こんにちは、久喜市にある「ひのくま整骨院」院長の日隈(ひのくま)です。
カレンダーも最後の1枚となり、いよいよ師走ですね。この時期になると、皆様からよくお聞きするのが「大掃除」のお悩みです。
「普段動かさない棚を動かしたら、腰に電気が走った」
「高いところの窓拭きを頑張りすぎて、腕が上がらなくなった」
「換気扇の掃除で無理な体勢を続けたら、背中がバキバキに固まってしまった」
そんな状態で、「もう歳だから仕方ない」「お正月休みで寝ていれば治るだろう」と、痛みを抱えながら無理をしていませんか?
実は、その痛みは体からの「緊急停止ボタン」が押されているサインかもしれません。
2. 「放っておけば治る」は大間違い。痛みの信号を無視するリスク
私たちの体はとても優秀です。どこかに異常があると、痛みやしびれといった「信号」を出して、「これ以上動かすと危険だよ!」と教えてくれます。
しかし、忙しいからとこの信号を無視して痛み止めで散らしたり、我慢して動かし続けたりするとどうなるでしょうか?
体は「信号が届いていない」と勘違いし、より強く、より危険な信号(激痛や動かない状態)を出そうとします。
最初は軽い違和感だったものが、気づけば「慢性的な痛み」や、最悪の場合は動けなくなるほどの症状へと悪化してしまうのです。
3. 一般的な対処法と「筋力不足」という誤解
整形外科や一般的な治療院に行くと、「筋肉が弱いから痛くなるんですよ。腹筋と背筋を鍛えましょう」と言われたことはありませんか?
はっきり申し上げます。
「筋肉が弱いから痛む」というのは、多くの場合間違いです。
考えてみてください。大掃除をする前日まで、普通に生活できていましたよね? 筋肉の量が、掃除をした瞬間に急激に減るなんてことはあり得ません。
問題なのは、筋肉の「量」ではなく、筋肉が「あるのに働けない(機能停止している)」ことなのです。
機能停止して動けない筋肉に対して、「鍛えなさい」と筋トレという負荷をかけるのは、疲れ切って倒れている人に「走れ!」とムチを打つようなものです。これでは逆効果になってしまいます。
4. なぜ痛むのか?筋肉と関節の深い関係
では、なぜ大掃除で筋肉が「機能停止」し、痛みが出るのでしょうか。少し専門的ですが、中学生の理科の授業を思い出しながら聞いてくださいね。
筋肉はチームプレーで動いている
筋肉は単独では動きません。「連続性(つながり)」「協調性(助け合い)」「拮抗性(バランス)」というルールのもと、チームで動いています。
しかし、慣れない姿勢や無理な動作を続けると、このチームワークが崩れます。すると、特定の筋肉だけが常に緊張状態になり、機能が低下し、耐えられる限界(キャパシティ)を超えてしまいます。
関節への悪影響が「痛み」を生む
筋肉のバランスが崩れると、骨を引っ張る力が不均等になり、関節に歪みが生じます。
具体的には以下の流れで痛みが起きます。
- 関節の間が狭くなる:骨と骨の隙間(関節間隙)が狭くなります。
- 腱のズレ:筋肉の端っこである「腱」が本来の位置からズレます。
- 摩擦と熱:ズレた状態で動かすので、強い摩擦が起き、熱が発生します。
これが、皆様が感じている「炎症」や「痛み」の正体です。つまり、筋肉を正常に働かせ、関節を正しい位置に戻してあげなければ、痛みは消えないのです。
5. ひのくま整骨院だけの「神経筋整復法」とは
当院では、久喜市内では唯一となる「神経筋整復法(しんけいきんせいふくほう)」という独自の手技を行っています。
これは、電気治療器でビリビリと外から刺激を与えるものではありません。春日啓先生が考案された「神経筋整合法」や、リハビリテーションで使われる「PNF(固有受容性神経筋促通法)」という理論をベースに研究開発された、手技中心のオーダーメイド施術です。
なぜこの施術で痛みが消えるのか? その驚くべきメカニズムを、包み隠さず詳しく解説します。
① 神経の「連絡網」を復旧させる(神経反射弓の正常化)
筋肉が動くためには、脳からの命令が正しく届かなければなりません。これを「神経反射弓(しんけいはんしゃきゅう)」と呼びます。当院の施術では、このルートを以下のように整えます。
- ステップ1:感覚受容器への刺激
まず、筋肉の中にあるセンサー(感覚受容器)を手技で刺激します。 - ステップ2:中枢への報告
その刺激が「感覚神経」を通って、背骨の中にある脊髄や脳(中枢)へ送られます。「あ、ここを動かしてほしいんだな」と脳が認識します。 - ステップ3:指令の発信
脳から「運動神経」を通って、動けという命令が下ります。 - ステップ4:筋肉の活動再開
命令が「神経終末」から「神経筋接合部」というつなぎ目を経由して筋肉に届き、ようやく筋肉が正しく収縮・活動します。
機能停止していた筋肉は、この連絡網が途絶えている状態です。手技によってこの連絡網を再接続し、筋肉を目覚めさせるのです。
② 血管を再構築し、ゴミを掃除する(代謝機能の向上)
筋肉が正しく活動を始めると、大量のエネルギーが必要になります。
すると体は、「もっと酸素と栄養を運ばなきゃ!」と反応し、筋肉の隅々にある細かい血管(末端の集合管)を再構築し始めます。
血流が良くなると、痛みの原因となっていた「疲労物質」や「発痛物質」といった体内のゴミが、血液に乗ってどんどん洗い流されます(代謝)。
つまり、「痛みを出す必要のない体内環境」へと、体が内側から作り変えられるのです。
③ 心も体もリラックス(自律神経への効果)
この施術は、筋肉だけでなく自律神経にも作用します。体が緩むことで「副交感神経(リラックスする神経)」の働きが高まり、大掃除の疲れでピリピリしていた神経も穏やかに整います。
6. 【実録】大掃除で腰を痛めたAさん(40代女性)の回復劇
以前、年末ギリギリに来院されたAさん(40代・主婦)のお話です。
症状:
お風呂掃除で長時間前かがみになった後、腰が伸びなくなり、歩くのもやっとの状態でした。「明日から帰省なのにどうしよう」と泣きそうな表情でした。
施術経過:
検査をすると、腰だけでなく、太ももの裏やお尻の筋肉がカチカチに固まり、機能停止していました。
私は「神経筋整復法」を用いて、まずは固まったセンサーを目覚めさせる施術を行いました。強いマッサージではなく、神経に働きかける独特な刺激です。
施術中、Aさんは「あれ?なんだか腰がポカポカしてきました」と仰いました。これは血流が再開し、代謝が始まった証拠です。
施術後、Aさんはゆっくりとですが、真っ直ぐ立って歩けるようになりました。「魔法みたい!」と驚かれていましたが、これは魔法ではなく、Aさん自身の体が本来の働きを思い出しただけなのです。
翌日には痛みもほとんど引き、無事に帰省することができました。
7. 最後に:痛みのない身体で、晴れやかな新年を
「首を回すとコキコキ鳴る」「腰が重い」
そんな些細なサインも、体があなたに助けを求めている声です。無理な緊張を加えなければ音自体は心配ありませんが、違和感を放置するのは禁物です。
大掃除で頑張ったあなたの体は、今、ケアを求めています。
どうか「筋肉がないから」と自分を責めないでください。あなたの筋肉は、ただ休んでいるだけ、スイッチが切れているだけです。
私たちひのくま整骨院が、そのスイッチを再びONにするお手伝いをします。
痛みのないスッキリした体で、気持ちよく新年を迎えましょう。いつでも頼ってくださいね。
本気でその悩みを治したいなら、一度専門家にご相談ください
ひのくま整骨院
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