はじめに:顎関節症、実は“アゴだけ”の問題ではありません
最近、「顎関節症(がくかんせつしょう)」という言葉を耳にすることが増えていませんか?
メディアでの特集や、歯科・口腔外科での治療が一般的になったこともあり、関心が高まっています。 特に「口を開けるとアゴが痛い」「カクカク音が鳴る」「口が開きにくい」といった症状に悩む方が増え、治療としてボトックス注射が提案されるケースもあります。
しかし、本当に注射が最善の選択なのでしょうか?
この記事では、ひのくま整骨院の視点から「顎関節症の本当の原因」と「体全体のバランスとの関係」についてお伝えします。
顎関節症にボトックス? その前に考えてほしいこと
ボトックス注射は、本来「筋肉の緊張を一時的に緩める」目的で使われる薬です。美容分野では表情ジワを抑えるためにも活用されていますね。
顎関節症では、主に**咬筋(こうきん)**と呼ばれるアゴの筋肉に注射をすることで、硬さを抑えてアゴの痛みを軽減しようとします。
一見、理にかなったように見える治療法ですが…
「咬筋だけ緩めても、本当の意味での回復にはつながらないのでは?」
というのが、私たちの考えです。
なぜなら、咬筋が固くなる原因は、単なる”使い過ぎ”ではないからです。
筋肉はなぜ固くなる?ヒントは“肩こり”と同じ
咬筋がガチガチに緊張している理由は、実は肩こりや首のハリと似ています。
つまり、体の使い方の癖や、神経・筋肉の疲労の蓄積が原因なのです。
とくに多いのが、次のようなケース:
- 首や肩が常にこっている
- スマホやパソコン作業が多く、うつむく姿勢が習慣化
- 食いしばりや歯ぎしりがクセになっている
- 精神的なストレスで顎周りに力が入る
これらの背景には、神経系のバランスの乱れが関わっていると、私たちは考えています。
注射では、筋肉を一時的に「動けないように」して硬さをなくします。 しかしこれは、肩こりを注射で緩めるのと同じくらい、根本的な解決から遠ざかってしまう行為とも言えるのです。
神経筋整合法というアプローチ
ひのくま整骨院では、顎関節症に対して注射や強い刺激を使いません。
体の神経・筋肉のバランスを整える神経筋整合法という手技を用いて、咬筋だけでなく、首・肩・背中・骨盤に至るまでの関連部位にやさしくアプローチします。
これにより、
- アゴ周りの筋肉が自然に緩む
- 噛みしめや食いしばりが軽くなる
- 姿勢が整い、再発しにくくなる
といった体の内側からの変化が期待できます。
また、薬や機械に頼らず、**“あなた自身の体が本来持っている回復力”**を引き出す方法ですので、安心して受けていただけます。
咬筋だけではない、顎を支える“全身のバランス”
私たちの体は、「アゴだけ」「首だけ」とパーツごとに機能しているわけではありません。
例えば、アゴの位置は、実は足元のバランスや骨盤の傾きとも連動しています。
- 片足重心になりやすい
- 歩くときに体が左右に揺れる
- 首が前に出て猫背になっている
こういった姿勢の歪みが、最終的に顎関節にまで負担をかけ、咬筋の緊張を生んでしまうのです。
ですから、顎関節症は“全身の使い方の問題”でもあるという視点が、とても大切なのです。
ボトックスを繰り返すリスクと、その先にあるもの
冒頭でも触れたように、ボトックス注射は筋肉の働きを弱める治療です。
たしかに痛みを感じにくくなるかもしれません。
しかし、咬筋の働きが弱まったまま下アゴを支え続けると、
- 別の筋肉への負担が増える
- かばう動作で他の部位に痛みが出る
- 咬筋の機能そのものが弱ってしまう
という悪循環に陥るリスクもあります。
1回の注射では済まず、**打ち続けなければならない“ループ”**に入ってしまう方もいらっしゃいます。
そして最も怖いのは、本来の筋肉の働きが戻るまでに時間がかかることです。
ひのくま整骨院でのアプローチとご相談について
もし、
- 顎関節症と診断されたけれど、注射やマウスピースに不安がある
- 咬筋のこわばりだけでなく、体全体を見てほしい
- できるだけ薬を使わずに症状を軽くしたい
とお考えでしたら、
ひのくま整骨院が提供する神経筋整合法のアプローチを、ぜひ一度ご体験ください。
お一人おひとりの体の状態を丁寧に確認し、無理なく整えていく施術を心がけています。
おわりに:アゴの痛みと向き合うために大切なこと
顎関節症は、見た目には分かりづらくても、日常生活にじわじわと影響してくる不調のひとつです。
だからこそ、表面的な症状にだけ対処するのではなく、根本のバランスを整える視点が必要です。
あなたの「どうにかしたい」というお気持ちに、寄り添った施術をご提案いたします。
気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
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この記事が、あなたの顎関節症に対する理解と向き合い方のヒントになりますように。