がに股、猫背などの姿勢

止まっている時、
動いている時、
これらの姿勢に違和感がある時、
自分自身、あるいは周りから指摘を受けているときは、
いつ、痛みが出てきてもおかしくありません。
そして、その痛みはその、曲がっているといわれるところ以外のところでも、
それが原因で出てきてしまうこともあります。

そもそもの原因の多くは、「疲労」による筋肉の機能低下が原因です。

一般的な疲労は、筋肉の中で酸素と栄養素を燃焼することで、熱を作ったり、運動したりします。
でも燃焼したその後には、二酸化炭素や老廃物が生まれます。
一度に毛細血管にかき集められる量は決まってしまっているので、
その限界を超えてしまう事で、筋肉内に滞ります。
十分な休息をとり、その毛細血管の容量通りに時間をかけて綺麗に流すことができれば、
筋肉の機能低下を起こす心配はないのですが、
限界を少し超えたくらいの運動量だったりでの、溜まる疲労物質は、
無意識になんとかなるという本能で十分に休息が取れなくても、
普段通りの生活に戻ってしまうために筋肉内に疲労物質が滞るようになっていきます。
疲労物質をため込んでしまうことで新しい酸素や栄養素を取り入れることができなくなって、
筋肉本来のパワーを生み出すことができなくなります。
筋肉の最大の働きは、わたしは体を支えると考えています。
つまり栄養や酸素が取り入れられなくなった筋肉で今まで通りの体(体重)を支えることは、
10人対10人で綱引きをしていたものが、2人対10人で綱を引き均衡を保たなければならなくなるようなもので、
熱を作り出したり、動いたりする方に働くことができにくくなります。
さらに10:10の時には10人フルパワーでなくとも休むことができていたものが、
2人になれば休むことができず力が入りっぱなしになりすぐに負けて(オーバーワーク)してしまいます。

また筋肉は関節をまたいでついているものが多く、骨についている筋肉の端と端の距離をなるべく近づけるようにしてしまうため、
関節が曲がってしまいます。
例えば肘が伸びない、膝が伸びないはこの原因で何種類もの筋肉が同じ状況に陥っているから起こります。
体の中には大きな筋肉もあれば小さな筋肉もあります。
疲労をため込んだ時にすぐに限界値に達してしまうのは、小さな筋肉です。
小さな筋肉の機能低下が私は、がに股や猫背、O脚、X脚、などの名前が付くような姿勢を生み出していると考えています。
つまり、まだその小さな筋肉から大きな筋肉の機能低下の量が少ないけれども、その変化をすれば、
体が壊れてしまう、というサインを出しているのだと思っています。
また、私たちは集団で生活する生き物であるため、周りの人が見て一般的なものとの違いを気が付くように、
ご自身の体が周りアピールをしているとも考えています。
何のためにアピールしているかといえば、体が危険ということ。

ご自身が気になっている、周りのご家族が気になるという場合、早めに対処することが大切です。

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