腰が痛いから「くつした」を立って履けない

立って靴下を履きたい、腰を曲げると痛い、原因がわからない腰痛に頭を悩ます人が多いと思います。
他の医療機関で、椎間板の間隔が狭いとか、腰椎の並びがストレートだとか、ヘルニアがあるとかいわれたという方が非常に多いのですが、「治らないのかな、治らないなら少しでも現状が軽くならないのかと思って」と訴えられます。

まずは初めの一歩となるような、目標があるといいですね。
例えば、ここでは「立って靴下を履きたい」という目標が自然に出てきています。
最終的には痛みが出てしまったために、できなくなってしまった日常生活動作が、また、普段通りできることを目標にしなければなりません。でも、まずは、達成感をご自身でも感じてもらい、自信をもって施術に一緒に取り組む姿勢を強めたいです。

とりあえず、施術前にいろいろ見聞きした情報や傷病名は置いておいて、施術では体の感覚を大切にします。
私のところは、他でする電気や温め、冷やしといった機械を用いた化学療法は行いません。だからこそ、感覚を大事に施術をします。ただ、感覚を大事にするのですが、1回の施術で「0か100」という風には絶対にできないので、痛みが変わらないと判断される人もたくさんいらっしゃいますが、そこのところ御了承願います。

そもそも腰の痛みの多くは、骨盤の傾斜が関係しています。骨盤が体の調子のよいときには、前屈後屈時において前後に傾きます。でも痛みが出てくると、前後どちらかの傾きができにくくなります。
施術は大雑把にいえば、この前後の傾きを前屈・後屈どちらの時も動くように足を動かす方法を用います。
片方ずつ動かしたり、両方を同時に曲げ動かしたりすることで、立って靴下を履く時も必要な角度分だけ、骨盤を傾けられるようになります。

私たちの顔がいろいろ違うように、体の関節の動きも人それぞれ違いがあります。
見た感じ同じように動かしていると思われがちなのですがわずかに違うものです。
だからこそ、みんなが同じ原因で腰痛が出るというわけではないのです。ということは、みんなと同じ電気を当てて、コルセットをしてということで同じに痛みが出なくなる、とはいかないのです。

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