腰痛予防でトレーニングしたければ

施術期間中は
もし、トレーニングをしたいと思うのであれば
そろそろ終わりにしてもいいかな、と私が判断できる程度になって、
今までやってきたあことを、なんでもやってみてどんなことをやってみても、
自身をもって何でもできるということになってから、
にしてください。

最近考えているのですが、大きな筋肉から小さな筋肉と様々な形、長さなどの違いがある筋肉を、
例えば腰痛予防でトレーニングを始めると考えたとき、まずハードルは低く始めなければならない、と。
このハードルとは、いきなりスクワットをやったり、膝立の腹筋運動をやったりという自重でやっても負荷の強いもの。
小さな筋肉よりも大きな筋肉で何とかしのげてしまう動きになってしまうからです。
まんべんなく小さいものから大きな筋肉まで効率よく動かせるようになることで、
私の持論ですが、ケガの予防になると思っています。

専門学校の時に運動学をを教えてくださっていた先生は、
アーティスティックスイミングのトレーナーをされていた先生で、
面白いお話を聞いたことがあります。
その時の監督さんは、井村監督で、
日本人の体形を綺麗に見せるためのトレーニングについて考えるように提案を受けたそうです。
もちろんその頃のトレーニングは、ジムトレーニングで機材を使い荷重を強く、重くのトレーニングが主流でした。
それが持久力を上げるためのトレーニングにシフトチェンジすると、
全体的にまんべんなく筋肉は肥大して、手足が短く見えるようになることがなくなってきた、
今の選手たちの体系が出来上がったんだとか。

私たちの筋線維の数は決まっているそうです。
トレーニングは筋線維の太さを変えるための運動です。
だったら小さな筋肉も同じように太くしていくべきだと考えます。
さらにトレーニングで筋線維が太くなるためには筋線維を傷つけることになります。
その範囲が沢山になってしまうと、腰痛を再発しやすくなってしまいます。

そこでまずストレッチングを十分に行い柔軟性の出てきた体で、
トレーニングを始めるようにします。
普通の痛みの多くはケイレン痛です。
疲労する筋肉が増え支えができなくなることから起こります。
トレーニングもやりすぎてしまうと、太くて柔軟性のある筋肉になるまでは、
時間はかかります、あわてずにゆっくり行い、終わったらしっかりとストレッチングしましょう。

一番初めのトレーニングとして、仰向けて寝てもらい、足を上げることから始めましょう。
股関節に上半身の体重がかかるわけではなく、足の重さがかかる程度です。
上がらなくてもいいんです。また、できれば症状の強かった人は、膝からふくらはぎにかけて、
座布団、かけ布団などをあてがい、股関節と膝が少し曲がった状態にして、
骨盤から上の腰の位置の背骨も床に着くようにしましょう。
そして多くの方の股関節は外にねじれているので、上に挙げるのではなく上げやすい方に挙げていくようにします。
次第に慣れてきたら、足を上げ切った時に両足が揃うようにします。

この運動が楽にできるようになったら、
うつ伏せになって足を後ろに挙げましょう。ベッドでするのであれば、トレーニングする足を下におろしてまっすぐになるように上げるか少し上に上がるようにしていきます。
初めは上がるところまでで繰り返しましょう。
お尻の筋肉や下腹部の筋肉がしっかりしてきたら、
よくみなさんが知っているトレーニングに変わって行って良いと思います。
ただ必ずトレーニングを終えた後、ストレッチングでクールダウンしてくださいね。

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