その膝の痛み、「練習量のせい」だけで片付けていませんか?
「ジャンプの多い競技だから、膝が痛くなるのは仕方ない」と思われがちですが、同じ練習量でも痛みが出る選手と出ない選手がいるのはなぜでしょうか。そこには、膝そのものだけでなく、体全体の使い方が関係していると、私は考えています。
📋 こんなサインが出ていませんか?
しゃがみ込む・体育座りをすると、膝のお皿の下あたりが痛む
ジャンプの踏み切り・着地の瞬間に痛みが走る
階段の下りで、膝のお皿の上や下に響くような痛みがある
練習の最初は平気でも、動いているうちに痛みが軽く感じることがある
太もも前面(大腿四頭筋)がいつも硬く張っている感じがある
着地のとき、膝が内側に入る(ニーイン)癖があると言われたことがある
💡 「動くと楽になる」は要注意: 練習中に痛みが和らぐのは、炎症が改善したわけではなく一時的に痛みを感じにくくなっているだけとされています。「動けば治る」と自己判断せず、無理を続けないことが大切です。
後半のサインに心当たりがある方は、大腿四頭筋そのものの問題だけでなく、股関節や足首の使い方が膝への負担を増やしている可能性があります。「練習量が多いから仕方ない」で終わらせず、体全体の使い方を見直すことが大切です。
整形外科では、どんなふうに診断・対処されるの?
膝蓋腱炎と大腿四頭筋腱炎の違い
一般的な処置・対応の目安
整形外科での一般的な対処法
- 安静・運動の一時制限:炎症が強い時期は、痛みを誘発する動作を制限する
- 大腿四頭筋のストレッチ:太もも前面の柔軟性を保ち、膝蓋腱への負荷を減らす
- 体幹・お尻・足首のトレーニング:骨盤の安定性を高め、膝蓋腱への負荷を分散させる目的で行われる
- 物理療法:電気治療器などによる痛みの緩和
- 段階的な競技復帰:軽度で1〜2ヶ月、重度で2〜3ヶ月以上かかることもあり、痛みが引いてもすぐに激しい運動を再開すると再発しやすいとされる
ジャンパー膝は自然に治ることを期待して放置すると慢性化しやすいとされています。早期発見・早期対応が回復への近道とされているため、痛みを我慢せず、まずは整形外科での診断を受けることが大切です。
「大腿四頭筋だけ」を見ない、当院の考え方
ここからは、整骨院・手技療法の専門家として、私なりの考え方をお伝えさせてください。
💡 院長・日隈が考える「同じ練習量でも差が出る理由」
「大腿四頭筋を鍛える・伸ばす」というアプローチは大切です。でも私が感じているのは、「なぜその選手の大腿四頭筋・膝蓋腱に、これほど過剰な負荷が集中しているのか」という視点です。
ジャンプ・着地の衝撃は、本来股関節・膝・足首の3つの関節が連動して吸収するべきものです。このどこかの働きが不十分だと、そのしわ寄せが膝の腱に集中していくと、私は考えています。
「股関節が使えないと、膝がすべてを引き受ける」という視点
⚠️ 「ニーイン」が起こる理由
着地の際に膝が内側に入る「ニーイン」という動きは、膝蓋腱への負担を増やす要因として知られています。この動きの背景には、股関節を外側に安定させる中殿筋・深層外旋六筋の機能低下があることが多いと、私は考えています。
股関節が横方向にぐらつかないよう支える力が弱いと、着地の衝撃を受け止めきれず、膝が内側に流れ込みます。すると大腿四頭筋・膝蓋腱に、本来より大きな捻れを伴う負荷がかかることになります。
「足首が硬いと、膝が代わりに衝撃を吸収する」という視点
着地の瞬間、本来は足首(足関節の背屈可動域)が衝撃をやわらげるクッションの役割を担います。しかし、ふくらはぎの硬さなどで足首の可動域が制限されていると、そのクッション機能が働かず、衝撃が膝にダイレクトに伝わってしまうことがあります。この状態が繰り返されることで、膝蓋腱への負荷が慢性的に蓄積していくと考えられます。
股関節・足首の機能が不十分な分を大腿四頭筋が代償し続けると、この筋肉は動脈から酸素・栄養を受け取り、老廃物(乳酸など)を静脈で回収するという通常の代謝サイクルの限界を超えて働き続けることになります。
老廃物が蓄積すると周囲の毛細血管の機能が低下し、「酸素と栄養が届きにくい筋線維」が増えていきます。そうした筋線維が増えると、残りの筋線維に過剰な負荷が集中し、大腿四頭筋が「常に収縮したままの緊張状態」になりやすくなります。
硬く緊張したままの大腿四頭筋は、本来のようにしなやかに衝撃を吸収できなくなり、膝蓋腱・大腿四頭筋腱への引っ張りストレスがさらに増大するという悪循環に陥ってしまうのではないかと、私は考えています。
当院が大切にしている考え方
- 膝の腱だけでなく、股関節・足首まで含めた「衝撃吸収の連携」全体を確認する
- 「大腿四頭筋を鍛える・伸ばす」より先に、股関節・足首が本来の役割を果たせる状態をつくることを大切にする
- 大腿四頭筋の代償的な過負荷を減らすことで、膝蓋腱への慢性的なストレス集中を根本から変えていくアプローチを目指す
神経筋リセット療法という「優しい」アプローチ
当院では「神経筋リセット療法」という手技療法を行っています。バキバキしない、眠くなるほどソフトな施術です。炎症が残る膝蓋腱まわりには、強い刺激よりもこの「優しさ」が合っていると考えています。
🔧 関節整復
股関節・膝・足関節の動ける範囲を回復させ、衝撃を分散して吸収できるアライメントを整えることを目指します
🔧 筋整復
大腿四頭筋・お尻の筋肉・ふくらはぎの協調性のズレを整え合わせ、膝蓋腱への過緊張を変えることを目指します
ジャンパー膝へのアプローチの考え方
関連する主な筋肉・関節・神経
- 大腿四頭筋(4つの筋肉の総称):大腿神経(L2〜L4)が支配。膝蓋腱・大腿四頭筋腱への負荷の直接的な発生源。ここの筋代謝力の回復が最優先の目標
- 中殿筋・深層外旋六筋(股関節外側):上臀神経(L4〜S1)が支配。着地時の膝の内側への流れ込み(ニーイン)を防ぐ土台。ここの機能回復が膝への捻れストレスを軽減する鍵
- 腓腹筋・ヒラメ筋(ふくらはぎ):脛骨神経(S1〜S2)が支配。足首の背屈可動域を左右し、着地の衝撃吸収に直結する
- ハムストリングス(太もも後面):坐骨神経(L4〜S3)が支配。大腿四頭筋の拮抗筋。バランスの崩れが膝蓋骨への偏った圧力につながることがある
- 足関節・距骨下関節:着地衝撃を吸収する最初の関節。可動域の確保が膝への負担分散に重要
当院では、これらを全体的に確認しながら以下の流れで改善を目指したアプローチを行っています。
回復する
→
安定性を高める
→
過緊張を和らげる
→
負荷集中を軽減
「膝の神経スイッチを、股関節と足首から切り替えていく」イメージとでも言いましょうか。腱を直接強く押すのではなく、衝撃を吸収すべき部位の機能を取り戻すことで、膝への過剰な負担が自然に変わっていく流れを引き出す、穏やかな手技です。施術中にうとうとしてしまう選手も少なくありません。
また、筋肉の活動量が向上することで、血管末端の集合管の再構築が促され、老廃物の代謝が改善する相乗効果も期待できると考えています。当院が目指すのは「痛みを出す必要のない体内環境をつくる」こと。大好きなスポーツを、できるだけ長く・痛みなく続けられるよう、一緒に体を整えていきたいと思っています。
※すべての方に同じ変化が現れることを保証するものではありません。症状の程度や個人差があります。腫れが強い・安静時にも痛みが続く場合は、まず整形外科での受診をお勧めします。
まとめ・ひのくま整骨院へのご案内
今回は「しゃがみ・ジャンプ動作での膝の痛み(ジャンパー膝)」について、股関節・足首との連動という視点から当院の考え方をお伝えしました。
📌 今日のポイント
- ジャンパー膝は、大腿四頭筋腱・膝蓋腱への繰り返しのストレスによる炎症で、ジャンプをしない競技でも発症しうる
- 股関節・足首の機能低下が「ニーイン」や着地衝撃の吸収不足を招き、膝への負荷集中を生むことがある
- 「大腿四頭筋のケア」だけでなく、股関節・足首から整えることで、膝蓋腱への慢性的な負担を根本から変えるアプローチができると考えています
「練習量のせいだから仕方ない」と諦める前に、体全体の使い方から見直すというアプローチがあることを知っていただけたら嬉しいです。ぜひ一度ご相談ください。
💛 一律料金に込めた、院長の思い
ひのくま整骨院では、初回・全身施術一律7,000円(税込)でご案内しています。
「膝だけじゃなくて、股関節も足首も気になっていて…」そんなお気持ちのままお越しいただいて大丈夫です。どこを施術しても料金は変わりません。膝も股関節も足首も体幹も、体のすべてを安心してお話しいただき、全体を最適に整えることを大切にしています。
すでに通院中の方は、今のままの料金で大切に施術させていただきますのでご安心ください。
※ 久しぶりのご来院(1ヶ月以上あいた場合)は、体の状態を丁寧に確認し直すため、初回と同様に全体を拝見させていただく場合があります。まずはお気軽にご相談ください。
「まずは相談だけでも、大丈夫ですよ。」
しゃがみ・ジャンプ動作での膝の痛みでお悩みの方、久喜市・幸手市・加須市・鴻巣市・宮代町・杉戸町・白岡市・春日部市からお気軽にお越しください。一緒に考えましょう。
ひのくま整骨院 ご案内
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