その頚椎症のケア、「首の後ろ」だけになっていませんか?
頚椎症のケアというと、後頭部・首の後ろ・肩甲骨まわりのマッサージやストレッチが中心になりがちです。もちろんそれは大切なことです。ただ、首の前側にある筋肉のバランスが崩れていると、後ろ側だけをいくら整えても限界があると、私は考えています。
📋 こんなサインが出ていませんか?
首の後ろから肩にかけて、慢性的な痛み・こわばりがある
首の後ろをマッサージ・ストレッチしても、あまり変化が続かない
頭が体より前に出ている「猫背・ストレートネック気味」だと感じる
デスクワーク・スマホ操作で、うつむき姿勢が長時間続いている
なんとなく喉のあたりに詰まった感じ・違和感がある
飲み込みのとき、なんとなく違和感を感じることがある
後半のサインに心当たりがある方は、首の前側にある「舌骨上筋群」のバランスが、頭部の位置と連動して崩れている可能性があります。首の後ろだけでなく、この視点を持つことが大切だと私は考えています。
整形外科では、どんなふうに診断・対処されるの?
頚椎症に伴う見過ごされやすい症状
- 頭部への影響:首の筋肉の緊張が続くことで後頭部の圧迫感、首の付け根から頭にかけてのじんわりとした痛みが生じることがある
- 目の症状:目の奥の重さ・視界のぼんやり感を伴うことがあり、目の疲れと間違われやすい
- 全身への波及:首をかばう姿勢が続くことで、肩・背中・腰にまで負担が広がるケースもある
一般的な処置・対応の目安
整形外科での一般的な対処法
- 薬物療法:消炎鎮痛薬(NSAIDs)、しびれ・電撃痛には神経障害性疼痛治療薬、筋緊張弛緩剤などが用いられる
- 頸椎牽引:顎にベルトをかけ、頚椎にかかった圧力を軽減する物理療法。方向や強さによっては症状が悪化することもあるため医師の指示のもとで行う
- 温熱療法:ホットパックなどによる血流改善・筋緊張の緩和
- 画像検査:X線・MRIによる頸椎の変性・神経圧迫の程度の確認
手足のしびれや筋力低下、細かい動作がしにくいといった症状が進行している場合は、脊髄症の可能性もあるため、まずは整形外科での正確な診断が大切です。
「首の後ろ」だけでなく「首の前」も見る、当院の考え方
ここからは、整骨院・手技療法の専門家として、私なりの考え方をお伝えさせてください。
💡 院長・日隈が考える「首の前側」という視点
首の後ろの筋肉(後頭下筋群・僧帽筋など)は、頚椎症のケアで最もよく注目される部分です。ただ私が感じているのは、「首の前側にある筋肉のバランスが崩れたままでは、後ろ側だけを整えても頭の位置は根本的に変わらないのではないか」という視点です。
首の骨は、前後の筋肉が綱引きのように引き合うことで、初めて正しい位置に保たれます。後ろだけを緩めても、前側が短縮したままであれば、頭は結局また前方に引っ張られてしまうと考えています。
「舌骨上筋群」という、あまり語られない筋肉たち
「頭部前方位」が首の前側の筋肉に与える影響
⚠️ 頭が前に出ると、喉まわりの筋肉にも変化が起きる
デスクワークやスマホ操作で頭が前方に突き出た姿勢(頭部前方位・HFP)が続くと、頭蓋骨と舌骨・下顎の位置関係が変化します。すると、舌骨上筋群が本来とは違う長さ・張力で働き続けなければならない状態になることがあります。
この状態が慢性化すると、飲み込みの際の違和感・喉の詰まり感につながることがあるとされ、実際に頭部の位置を整えるアプローチと合わせて、舌骨上筋群の機能改善を図ることで、首・肩の症状とあわせて嚥下時の違和感が軽減したという報告もあります。
頭部前方位の姿勢が続くと、首の後ろの筋肉(後頭下筋群・僧帽筋)は頭を支えるために常に伸ばされながら緊張し続け、逆に首の前側(舌骨上筋群・胸鎖乳突筋)は短縮したまま固定される傾向があります。どちらの筋肉も、動脈から酸素・栄養を受け取り、老廃物(乳酸など)を静脈で回収するという通常の代謝サイクルが乱れやすくなります。
老廃物が蓄積すると周囲の毛細血管の機能が低下し、「酸素と栄養が届きにくい筋線維」が増えていきます。そうした筋線維が増えると、残りの筋線維に過剰な負荷が集中し、前後の筋肉がどちらも「常に収縮したままの緊張状態」になりやすくなります。
この「前後どちらも硬い」という状態が、後ろ側だけをほぐしてもすぐに頭が前へ戻ってしまう理由になっているのではないかと、私は考えています。
当院が大切にしている考え方
- 首の後ろ側だけでなく、舌骨上筋群を含む首の前側の筋肉バランスも確認する
- 「後ろを緩める」だけでなく、前後の筋肉が綱引きのように釣り合った状態をつくることを大切にする
- 頭部前方位という姿勢の根本を整えることで、首の前後どちらの筋肉にも過剰な負担が集中しない体をつくることを目指す
神経筋リセット療法という「優しい」アプローチ
当院では「神経筋リセット療法」という手技療法を行っています。バキバキしない、眠くなるほどソフトな施術です。首の前側は特に繊細な部位のため、この「優しさ」がとても大切だと考えています。
🔧 関節整復
頸椎・頸胸椎移行部の動ける範囲を回復させ、頭部の位置を整えることを目指します
🔧 筋整復
首の前後の筋肉の協調性のズレを整え合わせ、頭部前方位の姿勢を根本から変えることを目指します
頚椎症へのアプローチの考え方
関連する主な筋肉・関節・神経
- 茎突舌骨筋・舌骨上筋群(顎二腹筋・顎舌骨筋・オトガイ舌骨筋):顔面神経・三叉神経・舌下神経が支配。頭蓋骨と舌骨をつなぎ、頭部の前後バランスに関与する首の前側の筋肉群
- 胸鎖乳突筋:副神経・頸神経叢(C2〜C3)が支配。首の前側で頭部の傾きを支える主要な筋肉。過緊張で頭部前方位を助長することがある
- 後頭下筋群:後頭下神経(C1)が支配。頭部の細かな位置調整を担う深層筋。前側の短縮に対抗して常に伸張されながら働き続ける
- 頸部深屈筋(頸長筋・頭長筋):頸神経叢が支配。頭部前方位の改善に重要とされるインナーマッスル。ここの活性化が姿勢改善の鍵になることが多い
- 僧帽筋下部・菱形筋:副神経・肩甲背神経が支配。肩甲骨の後方への引き寄せを担い、猫背姿勢全体の改善に関与する
- 頸椎関節(C1〜C7):頚椎症の主座。無理のない範囲での可動域の確認・回復を目指す
当院では、これらを全体的に確認しながら以下の流れで改善を目指したアプローチを行っています。
活性化を促す
→
過緊張を緩める
→
過伸張を和らげる
→
後方誘導を促す
→
自然に整う
「首の神経スイッチを、前と後ろの両方から整えていく」イメージとでも言いましょうか。後ろ側だけを強く押すのではなく、首の前後のバランスを同時に整えることで、頭の位置が自然に戻っていく流れを引き出す、穏やかな手技です。施術中にうとうとしてしまう方も少なくありません。
また、筋肉の活動量が向上することで、血管末端の集合管の再構築が促され、老廃物の代謝が改善する相乗効果も期待できると考えています。当院が目指すのは「痛みを出す必要のない体内環境をつくる」こと。「マッサージしてもすぐ戻る」という悪循環から少しでも解放されるよう、一緒に体を整えていきたいと思っています。
※すべての方に同じ変化が現れることを保証するものではありません。症状の程度や個人差があります。手足のしびれ・筋力低下・巧緻性の低下など神経症状が進行している場合は、まず整形外科での受診をお勧めします。
まとめ・ひのくま整骨院へのご案内
今回は「頚椎症」について、一般的にはあまり語られない「首の前側の筋肉(茎突舌骨筋を含む舌骨上筋群)」という視点から、当院の考え方をお伝えしました。
📌 今日のポイント
- 頚椎症のケアは「首の後ろ」に注目が集まりがちだが、「首の前側」の筋肉バランスも頭部の位置に関与している
- 茎突舌骨筋を含む舌骨上筋群は、頭部前方位の姿勢と連動して短縮しやすく、喉の違和感につながることもある
- 首の前後の筋肉バランスを同時に整えることで、「後ろを緩めてもすぐ戻る」という悪循環を変えるアプローチができると考えています
「マッサージに行ってもすぐ戻ってしまう」という方に、首の前側からのアプローチという選択肢があることを知っていただけたら嬉しいです。ぜひ一度ご相談ください。
💛 一律料金に込めた、院長の思い
ひのくま整骨院では、初回・全身施術一律7,000円(税込)でご案内しています。
「首だけじゃなくて、肩も背中も気になっていて…」そんなお気持ちのままお越しいただいて大丈夫です。どこを施術しても料金は変わりません。首の前も後ろも肩甲骨も体幹も、体のすべてを安心してお話しいただき、全体を最適に整えることを大切にしています。
すでに通院中の方は、今のままの料金で大切に施術させていただきますのでご安心ください。
※ 久しぶりのご来院(1ヶ月以上あいた場合)は、体の状態を丁寧に確認し直すため、初回と同様に全体を拝見させていただく場合があります。まずはお気軽にご相談ください。
「まずは相談だけでも、大丈夫ですよ。」
頚椎症・首の慢性的な痛みでお悩みの方、久喜市・幸手市・加須市・鴻巣市・宮代町・杉戸町・白岡市・春日部市からお気軽にお越しください。一緒に考えましょう。
ひのくま整骨院 ご案内
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