肘内障

幼児・小児の非常に多い肘の脱臼です。

皆さんの中には、”脱臼””骨折”と聞くと、外れた関節なんだからブラブラする、骨折も折れたところからブラブラな状態になるとお考えの方がいらっしゃると思います。でも、そんなことはまずありえません、筋肉が関節をまたいで付着していますから、はずれた分、折れた分だけ縮まります。

しかし痛いのでそんなことは考えていられませんよね。

この小児に起こりやすい肘の脱臼は、まだ成長段階のために起こるとされています。橈骨という親指側の前腕の骨の肘の方の形が、大人に比べてまだ貧弱な形だから起こるのだそうです。実際のところどうなのかは疑問になることも最近は私は思うのです。

中学一年生の女の子の肘内障を一度診療整復したことがあるからです。実際はもう大人の骨に変化しつつあるはずなのではずれる要素はないと思っていました。だから別の症例を探って触診問診を続けたのですが「肘内障」でしかないと判断し、整復し痛みが無くなったのです。

ハッキリした原因は私にはわかりません、一応医療書、文献、そして教わってきた中では、急に引っ張られ捻ったときにはずれる、といった引っ張る方向での脱臼原因でした。でもその中学生ぐらいの女の子が引っ張られることが対応できないとは考えがたいのです。そして発生機序として彼女が言っていたのは、走っていて手をついて傷めたといっていたのです。とても今までの説では考え難いのです。

その子はいくつもの医療機関で検査し良くならないということで来院されました。とてもつらかったと思います。よく耐えたなと本当にすごい頑張ったんだと思います。またその親御さんもよく「ひのくま整骨院」を選んでくださったな、すごく良い選択をされたと思っています。

そのままだったら機能障害を持った体になってしまうところだったんですからね。

なんでもいいんです痛みが出たらすぐにご来院なさってください。お力になれるように頑張ります、一緒にその症状をやっつけましょう!

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