筋肉を中心とした施術について

【 末端から体をそろえる 】

中枢の頭を調整する施術・整体は私もよく行います。

非常に効果が高く、痛みをほとんど伴うことの無い整体術です。

でも神経反射を考えるうえで、やっぱり待ったの足や手から刺激を受けてそれに必要な遠心性神経伝達を整える方が、施術後の効率は良くなると考えます。私たちは移動するときには2本の足だけで行動するわけですが、二本足だけではやはり支える面積が小さい分、非常に効率よく手や体幹の筋肉を駆使しバランスをとるように神経反射を複数に送るわけです。

手を使って物事を動かしたりする時も、手が効率よく働けるように、足を固定する、あるいは台や壁などがあれば体幹をあてがうように視覚情報・触覚情報からの反射を起こします。そして下半身を固定するようにします。

疼痛緩和にとても適する頭蓋骨調整は、直接の運動にかかわってはいないので、運動機能の改善を目的とする整体ならばやはり末端から整体するのが基本だという理念で施術しています。

【 大関節の整合は、小関節の整合をかねる 】

ことわざに、「大は小を兼ねる」というものがありますよね。

これは整体の中でも似たようなことがあります。どうしても末端から整体できないこともあります。末端からやらない方が良い場合もあるわけです。たとえば、私のところでの施術例でいえば、「腰椎椎間板ヘルニア」、そう診断を受けて来院されている症状には、末端である足からの整合を試みると、場合によっては興奮している感覚神経がさらに緊張してしまい、痛みを増発させてしまいます。その場合症状は足に多くは出ているので、股関節から独自の方法で「筋整復」します。すると、足首をもって曲げようとするよりもスムースに曲げることができるようになってきます。

最終的には私は同時に足関節・膝関節・股関節、そして骨盤までを整体します。

【 硬いものを柔らかく 】

ひのくま整骨院で行う「施術」のモットーは、筋肉の機能回復をする手伝いをすること。

その為に日々研究し、関節をどうすれば柔らかくすることができるのか考えています。

関節を動かすのは「筋肉」です。関節を構成する骨と骨を抑えているのが靭帯や支帯と呼ばれるバンドです。筋肉も靭帯や支帯も軟部組織です。軟部組織ということは、やりようによっては再び柔らかくなるということです。よく、「私は生まれつき体が硬い」とおっしゃる患者様がいらっしゃいますが、生まれついて体が硬かったら、お母さんのおなかの中でいられないし、産道を通て来られません。(最近は帝王切開が増えているんですけどね)つまり、なんらかの病にならない限りは普通一般の人の体は柔らかかったはずなので、がんばれば必ず前屈をして手の指が床につくくらいは回復できるのです。

では硬くしているものは何なのかということですが、いろんな原因があります。でもそれらをひっくるめて整合していけば必ず柔らかさをひき込むきっかけは作れます。そして、一人一人毎日ストレッチングをして日々のケアをしていけば自ずと硬かった体が柔らかくなるのです。

そのことで何が得られるかといえば、代謝の改善と、不安定だった日常の動きも何気なしにこなせる体を手に入れられるのです。

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