胸郭出口症候群から併発、指先の痛み

円背の強い姿勢の人で、首の振りむきや左右に倒す動きが鈍いような症状があり、頚部や肩周りには痛みは発症していない状態、でも、指先の皮膚がチクチクと痛いという訴えの患者さんがいました。

皮膚の感じも、掌蹠膿疱症のようなカサカサな感じが出始めていて、もしやと思っていたのですが、腕の軸合わせをすることで症状の軽減が出ていたので、頚部、肩部の施術をすることで症状が改善できればという願いで取り組みました。

もしかするとこういった症状でお悩みの方は多いのかもしれません、そして検査などを繰り返すうちに、最後は皮膚科に診察するように勧められて、そのころには皮膚の障害も出始めているのかもしれませんね。確かに細菌関係や、内科的以上によって皮膚障害が起きることもあるだろうし、直接皮膚に問題が起こることがあると思います。でも、一つの考え方として、体循環をよくして、皮脂を丁度いい感じに皮膚を覆わせて、常在菌の繁殖の均衡を保つように体のバランスを整えておくために、整形外科的分野で筋肉関節そして神経の連絡を改善させて、筋肉内の血管再合成を促し、より多くの血液を広範囲に送ることができるようになれば予防できるようになるんじゃないのかなと、私は考えています。

そして、その患者さんの症状を取り組むにあたり、今痛みを発している神経の通り道を把握するとおそらく胸郭出口を通る神経束を何らかの障害を引き起こし、神経伝達レベルを下げてしまっているために、分派する三群神経の緊張を起こして痛みを起こしているという考えに至りました。そこで、胸郭出口症候群と仮定した施術を施し、かつ上肢の軸合わせを行い指尖迄の神経筋並べ合わせを行ったところ症状の消失が見られました。

もちろん一度の施術で、もう症状が落ち着き痛みが出なくなるということはないので、きっと症状の戻りは起こると思います、でも、安心できる体にするためには繰り返し症状の安静を図ることで元の体の状態に近づけるはずです。今後の症状に注意して施術を続けていきます、でも5回程度で大丈夫になると思うんですけどね。

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